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黒須お嬢様、VRMMOゲームを御遊興されるご様子でございます。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、結成、クラン、”お嬢様のお茶会”ですわ。(チュートリアル)
4/254

第四話、お嬢様は、ウサギに撲殺されたご様子でございます。

 お嬢様は街で食料をお買い求めになり、改めて隣町を目指すご様子でございます。

 お嬢様の初めての買い物かもしれませんね。 



「これでいいですわ」

 街で食料を買った。

 焼肉の串、100DPを10本。

 炭酸飲料水の瓶、100DPを5本。

 計、1,500ポイント使う。 


[初めての買い物]、DP、1,000入手しました。


「買い物にもDP(発見点)がつくんですわねえ」


 ズシュン

 ズシュン


 前回の場所まで来た。


「食事ですわね」

 街道の端にある倒れた木に腰かけた。

 横座りで優雅にだ。

 180センチ近い武骨な重甲冑ではあるのだが。

「ふふ、木漏れ日が奇麗ですわ」

 インベントリを開いて、肉の串と飲み物を取り出す。

「美味しいですわ」

 炭酸を飲んだ。

 食事を終える。

「これで、隣の町まで行けますわね」

 立ち上がり歩き出そうとしたその時、


 カツン


 背中に軽い衝撃を受けた。


「?」

 

 振り向くと、角を生やしたウサギが体当たりしてくる。


 カツン


「あらあら、可愛らしいですわ」

 そういえばこういう時は、”鑑定装置”を使うのですわね。

 鑑定する。


 ウサギの上に、点滅した()()で、


 ”ホーンラビット・サウザンドレギオン”


 と出た。



 櫻子(さくらこ)お嬢様は、エリアボス、”ホーンラビット・サウザンドレギオン”と遭遇したご様子でございます。



 カツカツン


 後ろから衝撃を受けた。

 振り向くと、二匹のウサギが。


 カカカカカツン


「えっ」

 もう一度振り返ると、五匹のウサギが。


「か、可愛らしい……ですわ?」

 角の生えた無数のウサギに囲まれていた。


 カカカカカカカカカカカカカカカカカカカツン


 わたくしのHPは0、光の粒子となり消えた。


 始まりの場所だ。

「……………………」

 何が……起こりましたの?

 その場に呆然と立ち尽くした。



[初めての戦闘]、DP,10,000入手。

[初めて攻撃を受ける]、DP,10.000入手。

[初めて戦闘で死亡する]、DP,10,000入手。

[初めての戦闘で五百回以上攻撃を受ける]

 DP,10,000,000入手。


 称号:”絶対防御者”を得ました。


 さらに、

[初めての戦闘で五百回以上攻撃を受け、倒される]、DP,10,000,000入手。


 称号、”絶対防御者が、”防御に殉じた者“に昇格しました。


 この称号により、レアスキル、”殴った相手も痛いのだ”(以下略してN・A・I)を得ました。

 効果は、”受けたダメージをそのまま相手に返す”です。 


 なお、櫻子(さくらこ)お嬢様は、可愛らしいウサギに囲まれ撲殺されたショックから、上記のアナウンスを見逃したようでございます。 

 

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