第三十九話、お嬢様たちは、生徒会長をお招きするご様子でございます。
偶然、聖ミカエル女学園の生徒会長であらせられる、”猫神・真尾“様とお会いになられました。
早速、我が家にお誘いしてお茶会を開くのでございます。
窓の外には、氏子防衛用打撃神社群、宇宙航空戦艦型神社、”伊勢神宮”が見えております。
宇宙航空母艦型神社、”いずも大社”に随伴しているご様子でございます。
白と緋色の艦体が美しいでございますね。
◇
お嬢様たちの野点が始まる。
「猫神生徒会長、ごきげんようですわ」
「ごきげんよう」
「猫神先輩、こんにちわ」
「ん、ごきげんよう」
赤色の毛毯、茶釜に茶碗。
シャカシャカ
マリアージュが茶を点てる。
「お茶ははじめてよ、日本の文化ね」
ナスチャ様が感心しておりますわ。
お茶碗が回されますわ。
お茶菓子には、饅頭ですわ。
卍マークが焼印されていますの。
「あっ」
「あっ」
「ん、家は神社、お寺じゃない」
マリアージュ痛恨のミス。
これは、法要饅頭だ。
「相変わらず完璧ねっ、良い仕事をしているわっ」
ナスチャがマリアージュを褒めた。
「お褒めに預かり光栄に存じます」
マリアージュが頭を下げた。
「ご、ごめんなさいですわ」
「ごめんなさい」
私と栞子様が小さな声で謝った。
「ん、気にしない、気にしない」
真尾様がグッと親指を上げた。
◆
「そういえば、猫神先輩の家は神社ですよね」
「ん、”お松大権現”、ネコサマ(猫のこと)をおまつりしている」
「猫の狛犬があるというのは本当?」
「ん、確かにある」
「実家(宇宙三段空母型神社)はネコサマで一杯」
神職の仕事の大半は”ネコサマ”の世話だ。
「お知り合いの、宇宙護衛艦隊の隊員が、猫の世話をしながらの空母運営は無理だと言っていましたわ」
格納庫だろうが宇宙戦闘機のコックピットだろうが猫が入るのだ。
艦長の膝の上には常に猫がいるのですわ。
「ん、ネコサマのオーソリティー」
真尾様がグッと親指を上げサムズアップされましたわ。
ネコサマの扱いと艦体運営のプロフェッショナル軍団だ。
たとえ、沈みかけの(宇宙)船からでも、ネコサマを生還させるという。
「またみんなでお参りに行きましょうですわ」
「それは良いですね」
「日本の文化、いいわね」
「ん、いつでも来て」
◆
野点の後、部屋に移動して皆でゲームですわ。
「私の部屋では狭くなってきたので、専用の部屋を用意しましたの」
ゲーム部屋ですわ。
リクライニングチェアをたくさん並べておりますの。
「さあ始めましょうですわ」
◇
神社の娘である猫神・真尾様が来られるので、お茶を点ててみたのでございます。
私は、裏表千家のお茶の資格を持っていますよ。
でも、何か見落としがあるような気がするのですが……。
はて……?




