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黒須お嬢様、VRMMOゲームを御遊興されるご様子でございます。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、結成、クラン、”お嬢様のお茶会”ですわ。(チュートリアル)

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第二十一話、お嬢様は、街中で声をかけられたご様子でございます。

 お嬢様たちは、フレンドリーファイヤー(FF)のための特訓をなされました。

 流石は優秀なお嬢様たち、みるみる上達したのでございます。

 別の日、櫻子さくらこお嬢様が電話をかけるご様子。



 ジーコロロ、ジージーコロロ。


 わたくしは丸いダイヤルを指でまわした。

 今、わたくし栞子しおりこ様に電話をかけておりますわ。


 ジリリリリン、ジリリリリン。


 ガチャ。


 出ましたわ。


「もしもし、黒須と申します。 紀伊国屋様のお宅でしょうか」


「はい、紀伊国屋です」


「まあっ、栞子しおりこ様、ごきげんよう」

 栞子(しおりこ)様が電話にでられになりましたわ。

 うふふ

 くるくると巻いた受話器の線に指を絡める。


櫻子さくらこ様、ごきげんよう」


「学校の宿題は終わられました?」


「今終わったところです」


「それでは、これから一緒にゲームをしませんか?」


「プラネット・フロンティア・オンラインですね」


「そうですわ」


「これから入浴しようと思うのです」

「お待ちいただけますか?」


「はいっ、はいっ、それでは、お風呂に入られてからですわね」


「すぐに入ってきます」


「わかりましたわ、それでは時間が来たら始まりの場所であいましょう」

「楽しみですわ」


 カチャン


 私は電話の受話器を置きました。



 黒須くろす家こだわりの”黒電話”でございます。

 私費で電話線を引いております。

 携帯電話が主流の現代、有線電話は贅沢の極みでございますよっ。



「お待たせしたでござる」


 赤黒い侍が頭を下げた。

 始まりの場所の噴水の前だ。

 すっかり栞子しおりこ様の侍ロープレも板についてきましたわ。


「今、ログインしたところですわ」

「さあ、特訓をしましたわ、今日は隣町を目指しましょう、ですわ」

 わたくしはふんすっと気合を入れた。


「がんばるでござるよお」


 チンッ


 栞子しおりこ様は、刀を金打(きんちょう:刀を少し抜いて戻し音を出すこと)して隣の街にたどりつくことを誓った。 


 二人が街中を歩き始める。


「そこの二人っ」

 後ろから大きな声で呼び止められた。


「?、ですわ」


「なんでござる」


 振り向くと、


 身長165センチ。

 腰まで伸びる輝くような銀髪。

 紅玉のような紅い瞳。

 頭にはウシャンカ(ロシアの円筒状の帽子)のような集中センサーユニット。

 真珠色のドレスのような、原動機付き動甲冑を着た美少女が立っていた。


 お姫様のようだ。


「あなた達ね、街の近くでフレンドリーファイヤー祭りをしていたのはっ」


「ワタシをパーティーに入れなさいっ」

 

 カチャリ


 身長の1,5倍くらいある対物ライフルが、彼女の背中で音を立てた。


 突然いわれてびっくりですわっ。



 まるでお姫様ような舶来の美少女が現れたのでございます。

 舶来の方で紅玉のような紅い瞳。

 もしかして……、でございます。

 



 

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