48.なりきり師、ボーナスが終わる。
「皆頼んだぞ!よ〜し、行ってこい!」
シュビ!と敬礼をしてトレントへと向かうウッドゴーレム達。バラバラににいるトレント10体を一気に殲滅出来るこの魔法はかなり使い勝手がいい。
消費MPは30使うのだがこれだけ広範囲で倒せるならコスパ的にもかなりいい魔法だ。
「あと使ってない魔法はメテオだけか…。」
他にもまだ使った事が無いスキルはあるのだが魔法に関しては今の所メテオだけとなった。
ただメテオを使うには魔法使いに転職しなければならない。
もう成長限界に達している魔法使いで敵を倒しても多分熟練度も上がらないのだろうし多分滅多に使えないと思うんだ…。
「使い所が難しいよな…一回で100もMPを使っちゃうし限定スキルが全職で使えたらいいのに…」
【マッパーの熟練度が9に上がりました】
【マッピングの範囲が拡張しました】
「おっ!考え事してたらまた上がった。ウッドゴーレム最高じゃん!
マッピング範囲拡張もありがたいしどんどん便利なスキルが増えていくな…。」
今回のマッピング拡張は今までとは少し違うようだ。
今までは自分の周囲○○メートルの自動マッピングだった。
今回も100メートル範囲でその能力自体はあるのだが他にも自分の目で見通せる範囲のマッピングも自動でやってくれるようだ。
高い所から見下ろしたり遠目を使って遠くをみてもマッピングされるみたいで、初めてマッパーになった頃に比べるとマッパーとしての能力的には段違いだ。
「拡張したらしたでモンスターの数ヤバイな…」
「ユウキ〜!おれが見てたマップがめちゃくちゃ広がったんだけどレベル上がったの?」
「レベルじゃ無くて熟練度な。たった今9になって範囲が拡張したんだよ。
ホークの方にもちゃんと反映したんだ?よかった。」
「あっ、そうだった。ユウキはまず熟練度が上がるんだったね。」
「とりあえず今までと同じなら次でマッパーもマスター出来るはずだからこのままマッパーの熟練度を上げてみるよ。」
「じゃあおれももっとトレント倒してくる!」
「気を付けろよ〜!」
シルバさんが一緒に戦ってくれてるし大丈夫とは思うけどあんまり離れるのも心配だな…
でもここは言うならばボーナスステージ…十階層に急がなきゃいけないけど、できるだけトレントを倒して色んな職業の熟練度も上げときたいんだよなぁ…
「ウッドゴーレム!皆、トレントを倒してきてくれ頼んだぞ!」
お決まりの敬礼をして散り散りになってトレントへと向かっていく。
「しかし本当に便利なスキルだな。まだウッドゴーレムを使ってしか戦ってないけど未だにトレントが反撃してきた事がないぞ。
これMPが持つ限りマジでレベルアップし放題だぞ。」
前のギャザーウルフのモンフェスより圧倒的に安全かつ、高経験値のレベルアップ方に感心しながらどんどんトレントを倒していく。
そして熟練度9に上がってからウッドゴーレムを3回使ってトレントを30体倒した時、ついにマッパーの熟練度が10になった…。
【マッパーの熟練度が10に上がりました】
【マッパー専用スキル マップ内検索を覚えました】
【マッパーの熟練度が限界まで上がりました】
【なりきり師のレベルが4に上がりました】
【転職可能職業が増加しました】
「うっし!キタ!やっぱり熟練度は10で限界に到達するんだ!
これで3つ目のマスターだ!この調子で上げていくぞー!っとその前に…ステータス」
ユウキ
15歳
マッパー
レベル4 熟練度10
HP1713/1713
MP862/1456
攻撃221
防御210
魔攻201
魔防193
俊敏194
幸運207
スキル
なりきり師▶
戦士▶
格闘家▶
魔法使い▶
ヒーラー▶
アーチャー▶
マッパー▶ マップ
重戦士▶ 転写
鍛冶士▶ 縮小/拡大
鑑定士▶ モンスターマップ
契約士▶ マテリアルマップ
結界師▶ パーティーマップ
空間支配者▶ ★マップ内検索
伝授▶
EXスキル
創造神の加護 無詠唱 鑑定阻害 熟練度10倍 ドロップアップ 生産率上昇
称号
転生人 なりきり初心者 異常に抗いし者 嗜むなりきり なりきり好き
マスター称号
戦士 魔法使い マッパー
◆ステータス整理
「うん。ステータスとしてはなかなかいい感じなんじゃないか?
格闘家で俊敏も大分上がったしオールラウンドに強くなってきてるぞ…。
さてさて、次の職業は何にしようかな…?」
どうやらマッパーの上位職はなかったようでなりきりチェンジで新たに開放されたのはウォリアーと図鑑士の2職だけだった。
最初の内にある程度一気に出てたので転職先には困らないが新しく出る職業が少ないと少ないで少し寂しいな…
今途中まで熟練度が上がってる職業が、ヒーラーと格闘家と結界師。
転職しただけの職業が、アーチャーと鍛冶士と契約士と重戦士。
今後必要になりそうなスキルの職業が、ヒーラーとシーフと結界師と鑑定士。
そして最後におれが気になる職業が、空間支配者と魔導師と奴隷だ。
「どれにしよう…やっぱり必要そうなスキルが第一優先だよな…
でも空間支配者とか魔導師のスキルも気になるしなぁ。
奴隷に至っては職業になんであるのかも意味不明で気になるし…」
う〜ん迷う…まぁ別に変えようと思えばいつでも変えれるんだけどさ…
今回の職選びで今後に影響があるかも知れないって考えると慎重になっちゃうよね…
『ドーーーーン!!!』
おっ、向こうも始まったんだ…
「いつまでも迷ってても仕方ないか…よし決めたぞ!なりきりチェンジ…」
〜少し前、ホークが最初に離れた時〜
「ユウキ、お前の戦い方なら敵に襲われる事はなさそうだな。」
「そうですね。ウッドゴーレム達が勝手に倒してくれるのでおれはトレントに近付く必要も無いですし、このフロアは安全に進めると思いますよ。」
「それならおれとゴロズは少し離れてもいいか?」
「えっ?あっはい…大丈夫ですけど…どうかしたんですか?」
「おれとゴロズであのデカブツを先に倒してしまおうと思ってな…。
ボスがチラチラ見えてたらお前らもレベル上げに集中出来ないだろ?」
「あれを二人だけで倒すんですか?敵の能力もわからないんでしょ?大丈夫なんですか?」
「ユウキちゃん、あたし達の心配をしてくれてるのぉ〜?」
「なぁに、そんなヤワな鍛え方はしてねぇさ。それに出発前に言っただろ!おれたちはそこいらの冒険者より強いってな!」
「いや、皆さんが強いのはもうわかってますけど仮にも階層ボスですよ!
せめてシルバさんも一緒に行った方がいいんじゃないですか?」
「シルバちゃんはホークちゃんの護衛って役目があるのよぉ〜。
じゃあこうしましょ〜!ユウキちゃん達があのボスに辿り着くまでにあたし達がまだ戦ってたらその時は助けてちょうだい。
その時以外は自分のレベルアップだけ考えてなさいユウキちゃん。ウフッ♪ナイスマーガレットアイデアね♪」
「まっ、そう言う事だ!おれたちの心配はしなくていい…。
ちょっと距離があるな…肩慣らしに道中のトレントを狩りながら行くか。」
「いいわねぇ〜。それじゃあユウキちゃん行ってくるわねぇ〜!」
「えっ、あっ、ちょっと…行っちゃった…。」
あの二人なら大丈夫だと思うけどここはもう八階層だぞ?
ボスの強さだって上がってるだろうし何よりあのボスは半端なくでかいからな…どんな戦い方するつもりなんだろ…?
〜再び、なりきりチェンジ前〜
「なりきりチェンジ!シーフ!」
マッパーの装備からシーフの装備へと変わる。
前がチャックになってる黒のパーカーになぜか胸下までしか丈がない白のタンクトップ、七歩丈の黒色のパンツで腰にはウエストポーチ。
手にはダガーナイフを持ちパーカーのフードは被ってる状態だ。
「これがシーフの格好か…動きやすそうだな…。」
罠解除や発見のスキルはこれから先必須のスキルになるだろうからな。
もちろん他にも欲しいスキルはたくさんあるがギルマス達がいる間に安全策として上げておいた方がいいだろう。
スキルの使い所やコツなんかもアドバイスしてくれるかもしれないし。
「シーフでの正攻法の戦いは次の階層に置いておくとしてこの階層はやっぱり熟練度上げちゃうぞ!ウッドゴーレム!頼んだぞ…ってあれ?」
モンスターマップにあるはずの赤い点が全て消えている。
なりきりチェンジをしてちょっと目を離した間に何が起こったんだ?
「ユウキ〜!モンスターの反応が全部なくなったよ!あーっ!ユウキまた転職したの?今度は何になったの?」
ホークの方もか…そりゃおれのスキルだしおれのマップに反応が無いならホークの方も出ないよな…。
「今回はシーフだよ。罠系統に強い職業だと思う。それよりホーク、シルバさんは?」
「へぇ〜。この先罠があるらしいから役に立ちそうだね。
シルバさんにモンスターの反応が消えたって教えたらシルバさんはギルマスの所に行くから、おれはユウキの所に行けって言って飛び出して行っちゃった。」
なるほどね…さっきの凄い音からギルマス達が戦いを始めたのは間違いないだろうし
この現象はボスの仕業なんだろうな…せっかくのボーナスステージだったのに…
「そっか、わかった。ホークおれたちもあのボスの所に気を付けながら向かおう。
危なそうならギルマス達に任せて隠れて待ってよう。」
「りょーかい!ボスと戦うならユウキにおれの新しいスキル見せてあげる。」
「ホークもレベル上がったんだ?でもホーク、無茶はしたらダメだからな!」
「わかってるって!行こう!」
三階層ぶりのボス戦だ…きっと敵も強くなってるはずだし今まで以上に気を引き締めないとな!




