表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/298

都市伝説の夜

天空人が眠っていたとされる墓地に向かったエルピオン達だが、墓地には幽霊が大量にいる。それが見えるのはシュンサクとウルベルトのみ。

ウルベルトは大のお化け嫌い。シュンサクと共に先に戻ったがこれは全て天空人の仕業なのだろうか?


 神父が通してくれた部屋に案内されたエルピオンたちはその部屋でゆっくりする。


「ねぇみんな…少しいい?」


「どうしたんだエル、突然改まったような態度をとって…」


「どうしたんですか?」


「なんだか…シスターの彼女…なんか隠してない?」


「アーテレさんのことか?」


 湯船に漬かりに行っていたアーテルスは戻ってくる。しかしその姿にハルルカ顔を赤くする。


「前隠してください!!」


「あっ、やべぇ」


 突然の男のシンボルを目の前に出されているのだから、ハルルカのその反応は間違いでは無い。


「ルピはなんとも思わないんだね」


「慣れたからね。ネーニャはどうして?」


「お兄ちゃんのをいつも見てるから!!」


「///////ッ!」


 顔を赤くするウルファスに全員のジト目が飛ぶ。


「あんた…妹に見せびらかしてるの?」


「断じて違う。風呂に入る時がいつも一緒だからだ」


「一緒なんだ…」


「お風呂…一緒に入っているんですか?!」


「うん!え?一緒に入ったことないの?」


 ネールはつぶらな瞳で全員を見る。その反応に誰も何も言えなくなる。純粋すぎるネールのその反応に言葉を失ったのだ。


「そろそろ深夜だな…黒いウェディングドレスの女性が現れる時間はいつも決まっているんだよな?」


「えぇ、いつも深夜の二時からだそうです。本当に幽霊が出てくる時間帯です」


「そんな時間まで…起きてないとダメなの〜?!」


 ウルベルトはオロオロと全員の顔を見る。その反応にエルピオンたちは反応が薄い。


「そうだな…全員に言っていなかったが、こいつは幽霊やお化けが大の苦手なんだ…わかってくれ」


「あ、そうなんだ…」


「そいつは…大変だな…」


「だから嫌なんだよ〜!お化け退治ー!」


「てことは…昼間顔色が悪くなったのは…」


「お化けが居たためだよ」


「うぇぇぇん!」


 泣き出してしまいそうな声を出すウルベルトにエルピオンたちは宥める。何気ない会話をするエルピオン達だが、刻々と時刻が過ぎていき、もう時期都市伝説となっている黒いウェディングドレスを着た女性が現れる時間がやって来る。


「そろそろ時間だな…」


「うん!決戦の時だ!」


「決戦ではないと思うが…まぁいいか」


「早く倒して…次の街へ行きましょう!」


「早く別の国に行きたいよ〜!!」


「あんたは泣きわめくなよ…」


「喚くよー!早くここから去りたいもん!」


 泣き言を言うウルベルトにアーテルスは苦笑いになる。


「そんな話をしている場合じゃない。早く行かないと…時間になる」


「レッツゴーです!」


「ルカちゃん…元気だね…」


 全員は都市伝説の女を見つけるために墓地に向かうが、辺りは暗くなっている。誰も寄り付かないような暗さ。しかし、エルピオンたちがいくら待っても彼女は姿を表さない。エルピオンたちが来ていることに感づき、姿を晦ましたのだろうか?詳細は分からない。

 そしてそのままエルピオンたちは夜を明かす。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

教会で一夜を過ごすエルピオンたち。エルピオンはシスターである彼女が怪しいそうです。みなさんは誰が怪しいと思いますか?

次回、この都市伝説の原因が明かされます!お楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ