一晩明けて
アーテルスはエルピオン達に合図を送ると一斉に飛び出す。砂漠のサメの首を狙うが固い鱗で防がれる。
「こいつ…硬い!」
「レベルが高いみたい!師匠?!右!」
エルピオンが叫ぶと横から砂漠のサメが大口を開けてシュンサクを狙う。しかし上手く避けてアーテルスたちの元へ戻る。
「厄介だな。刃が通らない…」
「どうにかして奴らを追い払うしかなさそうだな」
「でもどうやって!」
「奴らは水が苦手だよ。若様ならわかってると思ってたよ」
「そう言えばそうだな。ルカ!水魔法を使って雨を降らせてくれ!」
「わかりました!!」
ハルルカは呪文を唱える。
「慈雨!」
すると優しい雨が降り始め、地面を濡らして行く。地上に残っていた砂漠のサメが上手く呼吸ができず、息を荒くしている。
「一匹ゲットだね!」
「もう一匹居る!」
エルピオン達から少し離れた場所で身体の大きな砂漠のサメが苦しそうに動かなくなっている。
「エル!そいつは放っておけ!それには子供がいる!」
「え?!子供?!」
「わかるんですか?」
「二つの魂が見える。無闇に殺せない」
エルピオンはすぐにシュンサクたちの元へ戻る。そしていつしか夕方になっている。
「今日はここで野宿するしか無いな」
「では家を作ります」
「家を作れるのか?」
「はい、ウルファスさんは知りませんでしたね」
ハルルカは家を作り、エルピオンたちはそこで野宿をする。エルピオンたちはそこで一夜を明かす。
◆❖◇◇❖◆
夜が開けるとエルピオンたちは出発する。道中、珍しい生き物を見つけたり、食物を見つけたりした。そして休みを入れながら山を登ったり谷を超えたりした。
「いつになったら…着くんだろう〜」
「この草原を超えたら国が見えるはずです!」
「かれこれ一週間ほど歩いているような気がする…」
「それは言える…ネーも疲れてきた…」
「おんぶしようか?」
「お兄ちゃんが疲れちゃうじゃん」
「それは気にしないから…」
「でも…ネー、ちゃんと歩くからいい!」
「大丈夫か?」
「いいの!」
ネールはウルファスの前を歩く。
「ネーニャも強くなっただろ?」
「うん。前は俺に頼ってばかりだったのに…」
「彼女なりに強くなってるんだよ」
「師匠!みんな!見えたよ〜!」
エルピオンは草原の丘の上でシュンサク達に手を振る。その顔は太陽に照らされて美しく光り輝いている。
「シュン…なんだかエル…本当に天空人みたいだな…」
「今俺も同じこと思った…」
「エルさん!待ってください!」
ハルルカは丘を登ると目の前に国が見える。大陸と離れて孤立しているように見える。あの国に行くには一本しかない橋を渡るしかない。
「あれが…センテイル国…」
ここまで読んで下さりありがとうございました!
砂漠のサメを倒したエルピオンたちはついにセンテイル国に到着。この国にいる天空人を神として崇める宗教の人達は居るのだろうか?
次回もお楽しみに




