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新しい章がスタートしま〜す

よろしくお願いします〜o(^▽^)o

 気がついたエルピオン達は浜辺で寝そべっていた。足には波がかかり濡れていた。長時間その場所に居たことが分かる。


「師匠、私たち元の世界に帰ってきたんだね」


「そのようだ」


 ネールは海を見るのが初めてなのか手で掬い、口に運ぶ。


「しょっぱい!」


 ネールは舌を突き出した状態で涙目になっている。


「だって塩水だよ。海見たことないの?」


「無いよ。来たこともないよ」


「そうなんだ」


 エルピオンは珍しそうにネールを見る。


「ネーニャ、お前に会わせたい奴がいる」


「ふぇ?」


 シュンサクとアーテルスは先に起きていたよう。浜辺をゆっくり歩いて近づいてくる一人の若者。

 その姿を確認したところネールは大喜びでその者に抱きつく。


「お兄ちゃんだ!お兄ちゃんだ!」


 ネールは泣きながら抱きついて離れない。


「ネーニャ、一人にしてごめんな?これからはずっと一緒だよ」


 ウルファスは優しくネールを抱きしめる。


「ウル!なんで?!」


「俺でもわからん。一体何が起きているのかが…」


「訳は後で話す。今は俺について来て欲しい」


 ウルファスはエルピオン達を連れてとあるバーに行く。


 ◆❖◇◇❖◆


「俺はあの後、死者の世界に居たんだ。だけど長蛇の列に続いて歩いてたんだけど途中で疲れて休んでいたら若い男に声をかけられたんだ。『お前はまだやるべきことがある。妹が待ってるぞ』ってそしたらその男は家族かな?その人たちのところに行ってしまったんだ」


「多分それエルスだよ」


「やつは現世でやることが無くなったのだな。だからネーニャの兄をこちら側に戻してきたのだな」


「その通りさ。俺はまだ幼い妹を置いて行ってしまったんだ。だけどもうそんなことはしないさ。狼の姿になるのはうんざりだ」


「お兄ちゃんはそれでいいんだよ」


 ネールはウルファスに縋るように頭を寄せる。彼はネールの頭を撫でる。


「お前、なんか前より可愛いくなったな〜♡」


「お兄ちゃんやめてよ〜」


 仲良しアピールをするネールとウルファス。二人の絆は誰にも引き裂くことは出来ないだろう。


「ところでお前らはどこに行っていたんだよ。まるで異世界に行ってきたみたいじゃないか」


「異世界っといえば異世界だな」


「結構大変でした」


 エルピオンとアーテルスはぐったりと椅子に体を預ける。


「エルピオン達はどうしたんだよ?」


 ウルファスはネールに訊く。


「色々あったんだよ。あの二人は一番疲れてるし」


 ウルファスは困ったような表情をする。


「なぁ聞いたか?あの話」


「ああ、あの国はもう終わったな」


 エルピオンたちと近い席で二人の男が何かを話している。


「なんの話しだろうか?」

ここまで読んでくださりありがとうございます!

ウルファス復活!初めの頃は生き返らせるかどうか悩んでいましたが、エルスを殺してからの方がいいかなと思い、この辺で登場してきました。

良かったら次回も読んでください

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