二体の神様
エルピオンを抱えた男は人が穴を掘った場所にエルピオンを降ろす。
「あんたは何者だよ。名前ぐらいはあるだろ?私はエル、エルピオンだ。てか片腕…どうなってるんだ?」
エルピオンは彼の腕を見る。彼の左腕は鋼鉄に覆われた腕をしている。
「自分は、ライガルと言います。この腕は…電力の力で鋼鉄に固めたもの。もう無い腕です。気にしないでください」
「ライガル?じゃあ今飛んでいるのは…?」
「それもライガルです。とは言いましても、神様になる前の自分です」
「それって…?」
混乱するエルピオン。ライガルは話し始める。
「自分は幼い頃にここに住んでいた集落の人達に人柱にされました。それを哀れに思ったここの守り神、ライガル様でした。自分はライガルとして蘇り、この地中深くで彼らに会うことの無いように。しかし…」
「しかし?」
「自分の魂は二つに割れていたのです。そのせいで神様である自分と人間の頃の自分とで争いを起こしました。そして自分の腕を食いちぎり、神の力を手にした分身体がこの大穴を作り、あの集落の人たちを殺していきました。負傷してしまった自分は動くことも、助けることができず、ただ回復するのを待つしか出来ませんでした」
「でもこの穴は?その衝撃で出来た穴じゃないよね?」
「これらは自分で作りました。避難場所確保のために」
「避難場所なんだ」
ライガルはなんだか落ち込んでいるような気がする。そしてエルピオンが持っている剣に目を向ける。
「エルさん。その剣…」
「これ?私の師匠がくれた剣だよ」
彼は剣をじっと見ると静かに笑う。
「エル、少し自分に協力して貰えないだろうか?」
◆❖◇◇❖◆
ライガルの攻撃を避けながらハルルカ達は攻撃をする。ほとんど効かないがフェニックスの体当たりで少しだけダメージが入る。
「闇の雷撃!」
シュンサクは黒い雷撃をライガルに当てる。ライガルは麻痺しながら暴れ回る。
「ーライガル!怒りを沈めろ!ー」
しかし言葉を発することは無い。フェニックスは火を吹く。ライガルに当たるが光線を吹く。巨大なものが争いをする中、シュンサクはエルピオンのことを考える。彼女は無事だと思うが出血をしていたら手当てをしなければならない。
「エル、無事でいてくれ…!」
シュンサクは向かってくるライガルに切り込みを入れる。しかし彼にまとわりついている電磁波に片腕が麻痺する。刀を持てなくなり、左手で刀を掴む。
「やはり神様だな…麻痺しちまった…」
「ーシュン、お主は馬鹿なのか?!神の力を持ったライガルの近くによるなんて…ー」
「すまない。許してくれ」
彼らが話していると大穴から電磁波が見える。
「なんでしょうか?」
体が恐怖で震える。中から飛び出したのはライガル。
「ライガルが二体〜?!」
「まじかよ…」
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