表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/298

助けたい思い

エルピオンの元へハルルカ達は飛ぶ。


「エル!」


ハルルカが声を出すと、それに反応したのかフェニックスが向かってくる。

ハルルカはすぐに呪文を唱える。


「ー水の激流(ウォーター·サーガ)ー!」


フェニックスはそれを壁を作って阻止する。フェニックスはエルピオンたちのギリギリを飛ぶ。風圧で飛ばされるネールをアーテルスがキャッチする。


「大丈夫か?」


「うん、ありがとう」


フェニックスはもう一度攻撃の態勢に入る。


「もう一回来るぞ!」


「師匠!私フェニックスを落ち着かせるよ!」


「さっきのあれをもう一度やるって言うのか?!無茶だ!」


「やるだけやってみる!無理だったらまた考えてればいいよ!」


エルピオンは笑ってフェニックスを見つめる。エルピオンは覚悟を決める。

フェニックスが突進してきたのを見てエルピオンは羽の炎の力を弱める。そしてエルピオンは上手いことフェニックスの上に乗り込む。熱い炎に体が焼けそうになる。


「熱!焼けそう…」


顔を顰めていると冷たい雪のような者がかかる。


「これは…雪?」


こんな暑い地域に雪なんて振るはずがない。エルピオンはハルルカを見る。彼女は魔法を発動しており、雪を降らせた模様。


「ルカ!ありがとう」


エルは手を振って答える。


「あのバカは何手を振ってるんだ?」


顔を引き攣らせるアーテルス。


「そういえばシュンさん。エルスは?」


「朝から見かけてませんね。どうしたのでしょう?」


「あいつなら地上で様子を伺ってるよ。と言っても、俺の合図を待ってるだけなんだかな」


シュンサクは地上を見て、エルスと目を合わせる。


「あいつ、俺を働かせない気だな?」


エルスは空中飛行するフェニックスを見つめる。業火の炎に身を包み、優雅に浮遊する。時々火の粉が地上に落ちてくる。それに手を触れると粉雪のように消える。


「早く働かせてくれよ?シュンよ」


不敵に笑うエルス。

エルピオンはフェニックスに剣を突き刺す。しかし痛みで泣き叫ぶことをしない。効いていないのかも知れない。


「もう一回!」


もう一度突き刺すが、感触がない。


「ルピ、どうしたんだろう?」


「攻撃が効いていないんだろう。そろそろ合図をするか」


シュンサクは赤い瓶をセットして深淵弾(しんえんだん)を空に向かって撃つ。

それを見たエルスは不敵に大きく笑う。そしてエルスも同じように赤の深淵弾を撃ち込む。


「シュン、それはなんだ?」


「この深淵弾のことか?」


「そうだが、なんでそれを撃ったんだ?」


「エルスに知らせようと思ってな」


「エルスさんにですか?」


「あいつなら上手くやってくれるからな?」


嫌味ったらしく言うシュンサク。三人にはなんのことなのか分からない。

すると突然フェニックスが叫ぶ声を上げる。その姿にシュンサクくすくす笑う。

ここまで読んで下さりありがとうございます

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ