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クールン族の戦士

 クールン族は声を荒らげて吠える。そしてシュンサクに向かって突っ込んでくる。


「あらよっと!」


 シュンサクはギリギリのところで避けると、クールン族はそのまま壁に激突。その隙に彼はクールン族の尾を切ろうとしたが、上手く切れない。


「はぁ?!」


 声を荒らげるシュンサク。その時にクールン族について思い出す。彼らの体は硬い鱗がいくつもあるため、そんな簡単に斬ることができない。それに人間のように賢い。もしかしたら今の動きも覚えられたのかもしれない。


「本当に、厄介な生き物だなクールンという生き物はよ!」


 シュンサク勢い良く剣を振る。しかしやつは持っている大太刀で受け止める。


「ーこいつ、剣の扱いになれてやがる!ー」


 シュンサクはやつと混じり合うのをやめ、少し距離を取る。


「久しぶりに骨のあるやつに会えたよ!嬉しいことだよ!」


 シュンサクは狭いこの空間を利用する。相手は大太刀な上に図体もでかい。あれを振るのにかなり手こずる。


「さっさと殺られてくれよな!」


 シュンサクは壁を破壊する勢いで踏み込み、やつの横腹を斬る。やつは痛みに叫び、その場を逃げる。


「嘘…」


「逃げられちゃった。どうしよう私たち出れないよ」


 驚きを見せるハルルカとネール。エルピオンはこの檻から出れないことに残念がる。


「鍵なら持ってる。ルカの手錠の鍵と一緒にな」


 シュンサクは鍵を見せる。


「さすがは師匠!あの横腹を切ったのはそういう理由なんだね」


「まぁな。そんじゃあ出るぞ」


「しかし今ここから出たところでテルさんたちと合流しなければ意味無いのでは?」


「ルカちゃん、あの二人が大人しく捕まってるわけないだろ?特にエルスの方」


「はい?」


 ハルルカは聞き返そうとした時、外から何かが破壊する音が響く。


「なんの音かな?」


「どうせあいつらだ。迎えに行くぞ」


「はーい」


 エルピオンは元気よく返事をする。どうしたらいいのかハルルカは頭を抱えながら彼女らに続く。外に出ると、たくさんのクールン族が武器を構えている。


「自分もそんなに待っていられない男でね。悪いがみんな殺したらごめんね」


 崩れている瓦礫の下から槍を持ったエルスとその後ろを歩くアーテルスが出てくる。


「この!」


 クールン族が襲いかかるとエルスに当たることなく突風で吹き飛ばされる。


「俺の魔法ー嵐を呼ぶ斬撃(ウィンド・サフラン)ーは近づいてくるものを全て切り刻む非常に危なっかしい魔法だ。気をつけなよ?」


 挑発するように彼らを見つめる。後退りをしているクールン族。


「やめなさい!」


 すると大きな建物からヨボヨボのクールン族が出てきて、鶴の一声で彼らを止める。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

今回は遅くなってしまい申し訳ない!寒くなってきたため体調を崩すことが多くなり、家の中でスライムのように崩れています。

ゆっくりとですが書いていきますので、よろしくお願いします!

また次回(*´˘`*)

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