修行開始
遅くなり申し訳ない!
朝を迎えたエルピオン達。エルピオンは何気ないいつもの表情を作る。
「エルさんたち、おはようございます。よく眠れましたか?」
バッファが朝の挨拶にやってくる。
「おはよう。確かによく眠れたよ」
「それは良かったです。今、朝ごはんを作っている最中です。もう時期出来ますので、ここで待ってて貰えますか?」
エルピオンは頷いて食事を待つ。
◆❖◇◇❖◆
「お待たせ致しました。こんなものしかありませんが、どうぞ、食べてください」
バッファは葉っぱのお皿に黄色いパンに木のお椀に入ったスープを差し出す。周りのみんなにも配っていく。
「ありがとう。いただくよ」
エルピオンはスープをスプーンを使って飲んでいく。
「美味しい!」
「たしかに美味しいですね。それにこのパン。中にはチーズが入ってますね」
「ヤギの乳から作ったものです。お口に合ったみたいで嬉しい限りです」
バッファはニコニコ笑って座っている。
「バッファ、ずっとここに居ないで食事を取ってきたらいい。昼まで持たないぞ」
「そうですね。では失礼します」
バッファはサッと外に出ていく。
「お前ら、早めに食事を済ませろよ。お前らの修行はこれからだ」
シュンサクは食事を済ませて外に出ていく。
「あの人早いね」
「師匠はいつもあんな感じだよ」
エルピオンも食事を終わらせて曇った表情で外に出て行く。彼らも食事を早めに終わらせて外に出て行く。
◆❖◇◇❖◆
エルピオン達は森の中に入り、強化修行を始めた。ネールはパワーを中心とした強化トレーニング。スピードは良いが、パワーがいまいちだったらしい。そのため、ネールは木材をパンチだけで壊すトレーニングを行う。
「これで、意味なんてあるのかな?!」
疑問に思いながらもネールはトレーニングに励む。
ハルルカは肺を大きくするトレーニングをすることになった。魔法を長く使えるようにするために肺活量を増やすのだ。
「私、魔法使いなのですが…」
ハルルカはぼそっと小さく言いながらも、走り込みをする。
エルピオンは自然豊かな場所で坐禅を組んでいる。
「師匠、これ意味あるの?」
「お前は瞑想でもしてろ。そうだな…マヌスと闘っていることを想像しろ。私からは以上だ」
彼はそう言うと去って行く。
「始めるか」
エルピオンは静かに目を伏せて修行を始める。
アーテルスは剣術の腕を磨くため、シュンサクと木刀でトレーニングを始める。
「まさかあんたが相手だとな」
「不満か?」
「いや、ワクワクするだけさ!」
アーテルスはシュンサクに突っ込んで行く。
これから数年間、彼らの修行が始まる。魔王の力を持ったマヌスを撃つために。
ここまで読んで下さりありがとうございます!最近進路のことで悩みまくってしまい、投稿が遅くなりました。
遅くなるかもしれないですが、もし良かったら読んでください。




