光の虫
遅くなりました!
バッファがエルスに説明を受けている間に、エルピオンはシュンサクにとあることを訊く。
「師匠ちょっといいかな?」
「いいぞ?」
「あのさ、光の虫って知ってる?」
「あぁ、守り神の人が探してる虫のことか?」
「そうそう。私それを頼まれててね。師匠なら知ってるかなって思ったの」
「確かに知ってるぞ。だが渡す訳にはいかない」
「なんで?」
「理由は教えない。欲しければお前ら全員で強くなって私に勝ってみなさい。条件はそれだ」
「酷!」
「ケチ臭いなあんた」
アーテルスは嫌味たらしく言う。
「お前たちがこの私に勝てればいいんだ。ただそれだけだ」
ふふふっと馬鹿にするような笑い声をあげる。エルピオンは頬をふくらませて幼い子供のような態度を取る。
「お姉さん達!話し終わったよ」
離れて話をしていたバッファとエルスが戻ってくる。
「バッファから事情は聞いた。だからと言ってお前を信用する訳では無い。それだけだ」
エルスは槍を背中に戻し、どこかに立ち去る。
「行っちゃった…」
バッファは寂しそうにエルスの背中を見つめる。
「あの人魔族が嫌いなのかな?」
何気なくネールは言う。
「さぁね」
「お兄さんは魔族に家族を殺されてるんだ」
「それは私もだけど」
「それだけじゃないよ。あの人の妹、人身売買で売られちゃったんだから」
「売られたって…」
「ある臓器コレクターが臓器の欲しさにあの子を殺したそうだよ。お兄さんが話してくれたんだ」
少し悲しそうに哀れそうな顔をする。
「それなら魔族を恨んでも文句は言えませんね」
「それなら私もだよ。奴らが襲ってこなかったらお父もお母もお兄ちゃんもお姉ちゃんも死なずに済んだのに…」
落ち込むエルピオン。彼女のその姿に周りは何も言えなくなる。
「そんなに落ち込んでいないで、今は祭りを楽しめバカ者が」
シュンサクは文句を言うように全員に言う。
「それもそうだね。せっかくの祭りが台無しになっちゃう」
エルピオンは無理矢理笑顔を作り、祭りを楽しむ。その様子にシュンサクは隠された顔が少しだけ曇る。狐お面の隙間から少しだけ見える。それをアーテルスは確認する。
◆❖◇◇❖◆
エルピオン達は集落の人に案内され、お湯に浸かる。久しぶりのお湯にハルルカは肩まで浸かる。ネールはお湯にはしゃぎまくる。反対側にはアーテルスとシュンサクがいる。もちろん見えないように藁でできた壁で遮られている。
風呂から上がったエルピオン達は就寝場所に案内され、そこで眠りについた。女子組は一階で眠り、二階には男子組が眠ることになっている。エルピオンは明日のことを楽しみに待ち、眠りにつく。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
学校がまた始まることもあって、色々慌てています。
投稿するのが遅くなると思いますが、ご了承ください。
また次回も読んでください。ペコリ(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+*




