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もう一人の人型生物

 彼は地面に片足が触れるとジームの首を切ろうとするが上手いこと抑えられる。


「そう簡単に、首を斬らせないぜ…!」


「生意気…!」


「どっちだよ、クソガキ」


 彼を押すとジームはその勢いで腹部に斬り込みを入れる。傷ができた彼は瞬時に傷を消す。


「自己再生か…!」


「俺らと同じ力なんだろうな。これは厄介だぞ」


「何とかするしか無い。ゼル、やるぞ!!!!」


「誰に言ってるんだよ…!!!」


 二人は高速で動き彼の目をくらませる。しかし彼はその姿を見えているかのようにゼルネアスの狙う。


「遅いんだよ…!」


 ゼルネアスの腹を狙うがそれを刀で流し、その腕を切り取る。しかしその動作がわかっていたかのように横腹から腕を生やしゼルネアスの腹にナイフを突き刺す。


「猛毒を塗ったナイフだ。苦しみながら死ぬがいい」


「ゼル!!!!」


 ゼルネアスは血反吐を吐き、毒が体を巡る。倒れたゼルネアスに背を向けるカルエラの兄はジームに向かう。鎖鎌でジームとやり合う。鎖でジームの片腕を抑え、鎌を振り下ろすがジームは片腕でそれを抑える。嫌そうな顔をする彼だが胸の辺りに痛みが走る。傷口を見るとそれはゼルネアスの黒刀。背後を見ると毒状態で動けないはずのゼルネアスがいる。


「貴様…!!!」


「久しぶりに毒が入るから驚いたぜ…。ゲホッ!!ナルネスが飲ませてくる毒より弱いな!!!!」


「毒が効かないやつを見るのは初めてだ。だからと言って、このまま引く訳には行かない…!」


 二人から離れる彼は突き刺された場所を修復する。


「本当に厄介だな…!」


「俺らも、本気にならないとね?ゼル」


「当たり前だ!!!」


「小賢しい!!!…っ!!!!」


 上空から殺気を感じ、彼はその場所から離れる。しかし片足を持っていかれる。上空からやって来たのは背中から機械の腕があるヘルズの姿に彼は顔を顰める。


「こいつは…!!人型生物ーアイデイリアー!!!男型なんて居たのか????!!!!」


「やっぱり、知っていたんだね」


「サンデス!!!」


 姿が見えなかった二人は姿を見せるとカルエラは落ち着かない様子を見せる。必死でヘルズと目を合わせないようにする。その様子にハルルカは今の状況が読めない。


「その女、カルエラとか言ったけ?彼女も、ヘルズと同じ人型生物なんだよね」


「彼女が…人型生物⁈」


「そうだ、なんだか身に覚えのある顔だなと思ったんだ。兄の姿を見て確信した、人型殺戮兵器…ナンバー1658番。カルエラ、そしてシュルト。そうだろ???」


 名前を言い当てられて兄ことシュルトは怒りのこもった目でヘルズを見る。ヘルズは何も思わない顔でシュルトを見る。

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

次回もお楽しみに

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