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力を見せない槍使い

 爆発現場にいるゼルネアスの元へ向かうべルーラはゼルネアスたちの姿を確認する。


「ゼルネアスさん!!!」


「べルーラ…!なんでここに」


「爆発したところを見かけて…」


「お前らは、けがは無いんだな」


「僕は大丈夫ですが、グリアの機材が故障したらしく砲弾が撃てなくなってる可能性はあります」


「わかるのですか?」


「なんとなくです!相手の攻撃を喰らってから砲弾を使ってなかったので」


 自信満々に言うベルーラにハルルカは目を輝かせる。


「俺らも移動しよう。このままここに居ても意味は無いからな、別のやつの応援に向かうぞ」


 ゼルネアスの指示でハルルカたちは移動を始める。戦闘も終わりが見えてくるがどこか嫌な予感がして仕方がない。


 ◆❖◇◇❖◆


 大穴がある場所でマヌスとカルエラは交戦し続ける。どこか異様な雰囲気の二人に援軍が来ないようにジームたちは守りの体勢を取る。


「おらっ!!!!!」


「ひっ!!」


 カルエラは恐怖で逃げ腰で防御の体勢を取り続ける。その行動にマヌスは本来この場所にいるわけでは無いような動きに違和感がある。


「お前、本当にこの場所にいるべきだと思っているのか??」


「ど、どういう意味ですか…?」


「お前からはどこか怯えているような動きを見せる。まるで戦うことを嫌っているような、そんな気配がする!」


「わ、私は…!」


「そんな人間が、どうしてラルカに着いたんだ!あの女はお前らのような槍師を大量に集めて戦わせたはずだ!!!それにお前は生き残った。一体誰がお前をそうしたんだ!!!お前には別のやつ戦うように命令されているのか????」


 戸惑いを見せるカルエラは持っている槍が震える。その震えで包帯が取れかけている。その包帯の隙間から青黒いどんよりとした腕が見える。そのことに気づいたカルエラはそれを隠すように包帯を巻き直す。


「お前、その腕は…?」


「そんなの、どうでもいいでしょ?」


 憎しみを持った眼差しでマヌスを見つめる。その目に違和感を抱きながらマヌスは彼女と交戦をしていく。彼女が持つ槍『雪姫』の力を発動しないことを望むしかない。『雪姫』は力を発動させるとこの周辺は全て氷漬けにされてしまう。大昔に雪の女王が能力を込めた代物だと言われているがこの槍があった場所は一年中雪が降り続けている場所にあるらしいが少し前に誰かを主人と認めたことで無くなったと言われていたが、彼女がその主人になったことには驚きがある。


「私は、早くお前らを倒して、ラルカ様が安心して、やるべきことをやって欲しいだけ…!」


「彼女のやるべきことは何だ!!」


「あの人を裏切った、あなたには関係ないことよ!!!!!」


 地面を凍らせてマヌスの行動の自由を奪おうとするが、それは簡単に避ける。しかしマヌスが避けた場所から氷の柱がマヌスを串刺しにかかる。ギリギリ避けるが左腕は突き刺さってしまう。突き刺された場所から氷がマヌスを凍らせてくる。


「しまった…!!!」


「このままあなたも、凍りついて」


「マヌス!!!!」


 ジームは援護に向かうが氷のドームが他の侵入を拒む。ジームは氷のドームに刃を突き立てるが鋼鉄の鎧のように硬く、刃が少し欠けてしまう。


「マヌス!!!!!」

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

次回もお楽しみに

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