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戦闘民族ーガウエレスー

 瞬時に姿を見せたべルーラにグリアは動揺してしまう。なぜこの場所に向かってくれたのか、なぜ助けてくれたのか。聞きたいことはあるが彼には言葉は通じない。べルーラはグリアを見ると優しく撫でてくれる。


「ここまでよく耐えてくれたね。あとは僕に任せて」


 微笑んでくれるべルーラに心底ホッとする。にこやかになっているべルーラだがすぐに笑顔が消え戦闘態勢になる。ハンスはあの攻撃を受けて平気そうにしている。べルーラに足蹴りをするハンスの足を両腕を使って防御をする。

 防御したその腕はドラゴンのような腕に変わっている。その腕にハンスは違和感が湧く、竜人族は遠くの昔に絶滅をしている。その一族の人間だとすれば全身が竜のようになるはず。しかし彼にはその様子が無い。そうなると彼は竜人族では無い。


「お前、人では無いんだな…」


「うん、ただの人じゃないよ」


「俺は、強い奴が好きなんだよ〜…だからさ、俺の糧となって死にな!!!!!!」


「それは無理。君では僕を倒せないから」


 そのべルーラの発言によってハンスの興奮とプライドに火をつける。ハンスは大地を熱くさせるとべルーラはハンスのみぞおちに殴りを入れる。べルーラに魔術の発動条件を読まれているのかと思うと興奮を抑えられない。ハンスは今までたくさんの強い奴と戦ってきた。しかしそのほとんどが魔術の発動条件を見破る者は誰一人として存在しない。

 それを彼は見破っているのか、はたまた直観か。だが見破られていると考えていいと思う。


「お前の魔術の発動条件はその構え、そしてその足の裏が地面に触れている時が発動条件になっているはず。これは僕の予想だけど、どう?当たってる?」


 嘲笑うかのようにハンスに言うベルーラは少しだけ余裕を見せる。発動条件を見破られているハンスは笑いしか出てこない。


「確かに当たってるぜ、だけどそんなことで俺が動揺すると思っているのか??」


「そんなこと思ってないよ~。こんなことで動揺を見せるやつは、弱者しかいないよ」


 異様な気配をさせるベルーラにハンスの肌がヒシヒシと感じる。ハンスは息を入れると高速でベルーラに詰め寄る。どんなに殴っても、蹴りを入れても全て弾かれる。逆にベルーラの技には重みがある。命のある攻撃の力が。


「くそがっ!!!!!!」


 殴りの連打を出すがベルーラに腹を蹴り飛ばされる。地面を転がるハンスはベルーラの脅威を目の当たりにする。


「戦闘民族を、なめるんじゃない…」


「戦闘民族って…!馬鹿な!!!戦闘民族ーガウエレスーは大昔に全滅したはずだ!!!!!」


「その戦闘民族が、この俺なんだよ。ずいぶん昔に小塔から出られなくなってしまい、存在しないものとなってしまったが…今ここに戻ってきたのさ…!!!!」

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

次回もお楽しみに

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