黒魔道士と天才魔道士
上空で二人の魔導士が交戦を始める。アンネールは黒い落雷を放ち、ハルルカは白光の雷で応戦をする。しかし破壊力はアンネールの方が上でハルルカは喰らってしまう。
「ルカ!!!」
「大丈夫、バリアがあるからそれほど痛くない…」
「無理しないでね。おばあちゃんがなんとかするから」
ナルネスは炎魔法でアンネールを攻撃する。しかし黒い陰のようなものがそれを阻止してくる。
「あれは…!」
「絡まった操り人形。自ら動くことのできない人は、人形と同じ。私の盾となり剣にもなる…」
アンネールが操っているのは城下町で暮らしている一般市民。逃げ遅れた者、瓦礫によって亡くなった人たちを己のために戦わされることになる。
「なんの関係ない人たちを道具にするなんて…!!!!」
「なに?私が間違っていると思っているの?私はなにも間違えていない!!!!これは人類の罪なんだから!!!!」
「なにが罪だ…人類があなたになにをしたというのよ!!!!!!」
ハルルカは風魔法でアンネールに攻撃するが一般市民が壁となって防がれる。アンネールは憎しみを持った瞳で睨んでくる。その瞳は人類に向けられておらず、同じ魔道士のハルルカに向けられる。
「人類は、私という存在を否定しているのよ…!闇魔法が扱える魔道士は、悪魔の使いとしてね!!!」
そのことにハルルカは顔を顰める。この世の中の人類は闇魔法が使えるのは危険な悪魔の使いだと言われている。その人がどんなに優しく振舞っても、いずれ悪魔の糧として使われると言われ続けている。だからと言って今では危険な悪魔も存在しない上に、闇魔法を扱える人は多くいる。
しかしほとんどの人類が知っている事実ではない。貴族の人たちは分かっていても、市民には伝わっていない話。アンネールは毎日苦しい思いをして生きていたに違いない。
「人間は必要な人を殺そうとしている。人類にとってそれが罪なの。だったら私は悪魔の使いとしてお前らが使えなくなるまで利用してやるよ!!!!」
アンネールは城下町の人たちを使ってハルルカに攻撃をする。ハルルカは闇に落ちてしまったアンネールと今の自分と比べてしまう。もしもアンネールのように闇魔法がうまく使えていたら、きっと多くの人々から『悪魔の使い』と言われ続けて彼女の様になってしまうのではと考える。ハルルカが闇に落ちなかったのは優しい人たちと出会えたから。もしも、ラルカより先に自分たちが彼女と出会えていたら、闇に落ちなかったのではと考えてしまう。しかしもう手遅れ。彼女は周りのことを全て敵だと感じている。
「アンネール…あなたを倒します。この命をかけてでも!!!」
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