光の精霊
瘴気をまき散らすムカデは煙幕の様にバンを隠していく。瘴気が多く、呼吸をするだけで胸が熱く苦しくなる。
「この瘴気さえなければ…!!」
ムカデたちは威嚇をしてエルピオンを襲う。武器がない状態でどうやってムカデを行動不可能にするのかを。
『おい!エル!!そいつらは陰のものだ!!!光の力で祓え!!』
「祓えって…!私の力は破壊だけです!!!」
エルピオンはわんちゃんに向かって声を荒げるとわんちゃんの舌打ちが聞こえる。ムカデからの攻撃を避けながらムカデを殴る。だが瘴気の影響で手元が荒れ始める。
「これ以上は難しいかな…?」
エルピオンは意識を集中させて女神の力を使う。ムカデを破壊すると奴らは数を増やしてくる。手元を癒し、痛々しい手はいつもの手に戻る。この光をムカデに向けて使うことができれば、わんちゃんの言う祓いの力を使えるはず。できるのなら、光の精霊でも呼び出したいところ。
『エル、大丈夫そうか⁈』
「なんとかですね。私もわんちゃんさんみたいに光の力をしっかり持っていたら、光のせいれいでも呼び出せるんですが…」
『光の精霊か…。俺も呼び出せるのは魔族ぐらいだからな…』
「わんちゃんさん、世界神なのに呼びだせるの魔族なんですね」
『そうなんだよ〜。てか普通に話している場合じゃないや、お前は早くムカデを倒せ!こっちも限界だ!!!!』
「わかりました…」
エルピオンはムカデを見るとムカデたちが何かに怯えるような反応を取り始める。エルピオンは理由が分からず、辺りを見回す。しかし近くにそのように怯えるほどのものはない。彼らが何で怯えているのかが理解できない。
「近くに…何かいるの?」
エルピオンは尋ねるように声を出すと強い光の力が感じられる。その強い光の方を見ると純白の女性が姿を見せる。強烈な光の力にエルピオンは呼吸すら忘れる。
「エルピオン・ガーネルス。やっと会えましたね」
「あなたは…?」
「私はあなた方からは光の精霊…。精霊族の王です」
美しいその姿にエルピオンは誰かに似ている気がする。だがどこで会ったのかは分からない。
「精霊族の王…」
「はい。エルピオンさん、ぜひ私と契約してください。この邪気は神の力に近い光の力ではなければ祓うことはできません。そして私と契約をすれば光の力の使い方を教えできます」
「わかりました。契約をします」
今のエルピオンに悩んでいる時間はない。バンを奴らから解放をしなければ命が危ない。エルピオンは精霊王に触れると体にタトゥーができる。蝶々のような模様にエルピオンは眺め続ける。その時に自身の中に光の力が感じられる。
「感じるでしょ?あなたの中にある光の力。それが神々の光の力。実際に使ってみましょう」
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次回もお楽しみに




