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吶喊

 翌朝、グリアに寄り添って眠っていたエルピオンは目を覚ます。突然眠気がやってきて思わず眠ってしまった。しかし辺りは戦争中とは思えないほどの心地の良い青空になっている。


「なんか、変」


 エルピオンは起き上がると誰かを踏みつぶしてしまう。柔らかい感触に下を見るとセルテを踏みつぶしてしまっている。


「ごめんなさい!!!」


「いや、別にいいけど…。どうしたんだ?突然立ち上がって…」


「なんか、周りが静かすぎると思って」


 エルピオンはセルテから移動をすると彼は上空を見つめる。彼の瞳は青空を映し出す。


「確かに、異常だな」


「そうですよね?」


「人の気配がしないからじゃないの~」


「ビリーさん」


「寝る前までにしていた人の気配が全くしないんだよね。この意味、わかるよね?」


「まさか…!みんな…」


「生き残りがいなくなったということか…」


「そういうことだね〜」


 二人が会話をしているとグリアは街に向けて歯を剥き出す。威嚇をする体勢になるとエルピオンは異変でその方角を見つめる。その先には人影がエルピオンに向かってきている。


「あれは…人?」


 ゆっくりやってくるそれを見つめ続けるとそれがエイリアンだとわかる。グリアは口を開き光線を発射する。その威力でエイリアンは吹き飛んで行く。


「私、わんちゃんさん呼んできます!!」


「その必要ないよ。兄ちゃん」


 ビリーが言葉を発するとエルピオンたちの前にヒュリーが姿を見せる。


「汝が命ずる、汝の糧となり、その力を汝に知らしめよ。そなたらの王が、降臨する」


 未不明は言葉を言うと地中からスケルトンが現れる。その後に亡霊騎士のような青白く光るきしたちが出現する。それらは真っ先にエイリアンの元へ走っていく。エイリアンと交戦をしている彼らにエルピオンはどう表情していいのかわからなくなっている。


「これは、一体…」


「兄ちゃんのアデルの力だよ。すごいでしょ?」


「ビリー、一旦こいつらに任せて戻るぞ」


「は〜い」


 振り返るヒュリーの瞳はアデルの力を使う時に出る『α』の文字が浮かび上がっている。グリアも共に戻るとアデルの一族と魔族が集結している。


「おかえり。やっぱり間に合わなかった?」


「多分ね。でも実際に見たわけじゃないからわからない」


「生き残っている人類がいることを望もう」


「さっさとこの戦いを終わらせて、世界の平和を」


 わんちゃんは髪を結ぶと全員の表情が変わる。ハルルカたちは今の状況が飲み込めていないために真顔になっている。最後の戦いは今始まったばかり。ラルカを倒せば本当に終わるわけじゃなくても、今の人類のために戦うだけ。


「そんじゃお前ら…!いっちょやるか!!!!!!」


『よっしゃー!!!!!!!』


「お、おーーーー…?」

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

次回もお楽しみに

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