四天王
地下の城の中でラルカは四天王がやってくるのを待つ。しばらくすると四人の人がやってくる。
「お呼びですか?ラルカ様?」
「よく来たね。我が兵士長たち」
やってきた彼らはラルカが属性別で戦わせて唯一勝ち残った戦士たち。剣士として勝った騎士王バン。一つの国を滅ぼしたほどの身体を持っている。魔導士として勝った大魔女アンネール。ハルルカと同じ国出身で首席で学園を卒業した優秀な魔導士。闇魔法を主に使うため人を滅ぼすことが簡単。格闘家として勝ったハンス。家族を貴族に殺されたことですべての貴族を妬んでいる。ラルカは別として。最後に槍師として勝ち残ったカルエラ。片腕は呪われているために包帯で隠している。
「ラルカ様、あの騎士長は?」
「死んだ…。私を逃がすために囮になって…」
泣き出しそうな顔をして四天王を騙そうとするラルカに四天王は簡単に騙される。
「まさかあのラルカ様を守るために、我々も見習わなければなりませんね」
「魔導士ちゃん、相手にはお前と同じ国出身の天才魔導士さんがいるんだよ~勝てるの?」
「お黙りなさい!ハンス。天才魔導士て呼ばれても、その子は悪の手に落ちているのです。同じ仲間だとは言えません。しかしまさかあのナルネス様まで落ちてしまうとは思っておりませんでした…」
「彼女には自分の息子が彼らの手の中に居るんです。従うしかないのでしょう」
「あの…ラルカ様…。私たちは…いったい何をすれば…」
「カルエラ、怯えなくていいの。私たちはその悪魔のような奴らを倒さなければならないんです。あなたたちの力が必要なのです。今こそ悪魔のような彼らを撃ち滅ぼす時なのです!!!」
ラルカは宣戦布告をする。ラルカにとってわんちゃんたちは倒すべき存在。ここまでなると天空人の助けも必要となる。
「ラルカ様!!!!!」
「どうしたの⁈」
「天空人の、彼女たちとの…!!連絡が途切れました!!!おそらく、全滅したのではないのでしょうか???」
「ついにここまで来てしまったのね…。四天王の戦士たちよ!!!彼らは明朝仕掛けてくるはず。彼らを迎え撃つ準備をして!!!」
『了解!!!』
四天王たちは部屋を出ていくとラルカは一人赤いドリンクを飲み干す。
「わんちゃん・アデル。お前は神の天敵に匹敵する。お前をこのまま野放しにはできない。あの娘…エルピオンも放置はできない。お前らはこの私が殺してやる。首を洗って待ってろ」
ラルカは赤いドリンクをもう一杯飲み干す。放射線で汚染されていた空は美しさを取り戻し始める。月夜に照らされて地上から地下にかけて降り注ぐ月の光は一人の男を映し続ける。
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次回もお楽しみに
 




