古代兵器と兄の魂
エルピオンの反応を見たわんちゃんたちは驚きの声をあげる。
「エル…!どういうことだ⁈お前の兄はリオン国で死んだんだろ⁈」
「そうなんだけど、なんでここに…?」
古代兵器である兄、グリアは頭を傾げる。獣の鳴き声を出して何かを話そうとしているがエルピオンたちには伝わらない。
「お前の兄、アマテラスの炎に乗ってきたと話しているぞ」
「わんちゃんさんわかるんですか⁈」
「普通に考えたらこいつ魔獣だからね、俺は魔獣の王の力持ってるから言葉は分かるんだよね。元々こいつらは魔獣から言葉が分かるんだよ」
「そうなんですね…すごいです」
わんちゃんが通訳となり、グリアは普通に話し出す。彼は落ちたあの場所のことと、古代語が話せる彼女が毒によって死んだことを話す。そのことにわんちゃんはある人のことを話す。
「そいつ、もしかしたら俺らの知り合いかもな。俺らの仲間の中に毒人間がいるんだ。そいつが倒してくれたのかな?」
「そうだとしたらいいんですけど…」
「まぁ、ラルカの仲間を一人減らしたと考えればまずは一歩だな」
ライガの言葉もありエルピオンはドッと疲れが出る。シュンサクも疲れているのか尻もちをつくように地べたに座り込む。
「一旦休憩しよう。いくらなんでも連戦はきつい…!」
わんちゃんは瓦礫の上に座り込むと古代兵器を見つめる。古代兵器も元々生物、後で埋葬のことを考える。
「そういえば、セリア!セリネ!お前らあいつはどうした⁈」
「ガレオなら…」
「ここに」
二人は力を使い傷ついたガレオを出現させる。彼の片腕は瓦礫で潰れたのかぐちゃぐちゃになっている。
「ガレオ…」
「申し訳ありません…」
「彼は、私たちを助けるために…」
二人はあの衝撃のことを話す。ガレオは瞬時に気がつき二人を守る体勢をとった。しかし瓦礫だけでは無く、地面も割れ、三人は落ちたらしいが、ガレオは二人をロープで巻きつけ、落下を阻止してくれたらしい。しかし彼自身は落ちた影響で身体中の骨は折れ、こうなったのではないのかと予測できる。
「主人様、どうか彼を」
「大丈夫だ…絶対に直してやる」
「それは俺らに任せろ」
わんちゃんはガレオに触れようとすると背後でサルトの声が聞こえる。サルトの姿は男に戻っており、わんちゃんは不思議と笑顔になっている。
「サルトさん…!!」
「お待たせ、荷物と他に色々手間取ってしまってね」
「手間…?」
奥を見ると大量の食料と薬品を持った天界の兵士団が荷物を下ろして行く。その中に黒髪が見える。横顔が見えるとジームだとわかる。
「ジームさん、来てくれたんだ」
「ちょっと到着するのに遅くなっちゃったけど、迷わずに行けたよ。エルちゃん、こいつのことありがと」
サルトの後ろからアルデモンが姿を見せる。天界に向かう彼らに道案内としてアルデモンを託していた。彼の記憶力にかかっていたために嬉しそうな顔をする。
「ありがとう」
「エル、撫でて褒めてよ〜」
「はいはい」
エルピオンはアルデモンを撫でると彼は嬉しそうに喜ぶ。彼はどこか子どもらしさがありエルピオンに頭を撫でられると酷く喜ぶ。エルピオンたちはこのまま連戦するのはきついために今晩はこの場所で休むことにする。
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