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計画の始動

 急いで車に乗りこむエルピオンはライガの運転で走り出す。エイリアンと呼べそうなその生き物を轢き殺していく。


「ライガさん!!!これは一体…!」


「ラルカの野郎が始めやかったんだ!!!人類再生計画を」


「人類再生計画?」


「人類輪廻転生計画と何か違うのか?」


 アルデモンの言葉にわんちゃんは付け足すように話し始める。


「人類輪廻転生計画は、世界の王が行うことができる人を一からやり直すこと。人はそのまままた生まれることができる。だけど、人類再生計画は少し違う。人類を別の生き物に変えることさ。人はたくさんの願いがある。その願いを叶えて、その代償であの姿に変えさせたんだ」


「あの姿って…あの生き物のことですか⁈」


「そういうことでしょう。ですが、シュンさんたちを見かけないのですが…」


「あいつらはラルカに連れ攫われた!!!!俺たちがあの小塔から抜け出したために、人柱が居なくなったのだろう!」


「それって…」


 エルピオンは最悪な想像をしてしまう。シュンサクたちを人柱にする。あの人たちを失うことになる。それだけは絶対に阻止したい。エルピオンは手を握りしめて奥歯を噛み締める。口から血が出ている事すら気がつかない。


 ◆❖◇◇❖◆


 目が覚めたシュンサクたちはジメジメとした空間に不愉快しかない。


「ここは…」


「シュンさん!気が付きましたか⁈」


 目の前にハルルカがおり、視界が良くなるとみんながいることに気がつく。ここにいることを思い出そうとすると頭が痛くなってくる。ようやく記憶が鮮明になってくる。エルピオンが鏡に吸い込まれたあと、あの鏡の間に睡眠剤の煙玉を投げられて眠ってしまった。一瞬だけ見たラルカとその騎士の顔が目の裏に焼き付いている。


「そうか…!俺らはラルカに!!!!」


 慌てて起き上がるシュンサクだが、激しい頭痛に頭を抑えるしかない。


「そんな慌ててはダメです」


 ハルルカに介助されながら体を起こすシュンサクは頭に痛みが酷くある。今自分たちがいるところはどこかの檻の中。ジメジメしており、ところどころ雨漏りをしている。角のところにはカビができている。

 アーテルスは檻から出ようと何度も殴ったり蹴ったりしている。しかし手からは血が出ている。


「テルさん!手から血が出ています…!もうお止めになってください!」


 ヘルガの言葉に耳を傾けてアーテルスは舌打ちをする。


「ものすごい音がしていたけど、もういいのかしら?」


 階段を降りて来る音と共にラルカの声が聞こえてくる。姿を見せるラルカは女王さながらの風格を見せる。憎たらしくも見えるその姿に全員に怒りが込み上げてくる。


「貴様…!!!!ここから出せ!!!!」


 アーテルスの怒声の効いた声だが、騎士長は刃を突き立てる。


「我主人になんて口を聞くのだ!!!!言葉を慎め!」


「俺は魔王だ!!!お前と対等だ!!」


「ふんっ!魔王なんて、主人と比べたら下人と同じだ!」


「なんだとっ!!!!」


 その言葉にヘルガは怒りを見せる。しかし手を伸ばせば切り落とされる勢いでもある。


「今回はあなたたちの様子を見に来ただけ。永遠に出れないこの空間、たっぷりと味わいなさい」


 ラルカは笑いながら檻のある空間を出て行く。ヘルガは何も言い返せなかった自分が悔しくてたまらない。この人を守ることのできない今の自分が無力でたまらない。

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

今日はクリスマス本番!昨日散歩していた時に家の近くでイルミネーションをやっている場所があるのですが、そこでカップルがイチャイチャしているところを見てしまったのですよね…。内心、リア充爆発しろ!と思ってしまいたが、別のカップルが、何があったのか破滅していました。ちょっと…悲しい感じでした(·ω·)

次回も楽しみに

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