魔王城
エルピオンたちの侵入に、城の中にいた魔物たちがワラワラと出てくる。
「殺せ!」
執事のような男が号令を放つと、一気にやってくる。
「みんな!行くよ!」
三人は一気に走り出す。ハルルカは魔法を唱え、次々に倒して行く。ネールとウルファスは人狼になり、自身の爪で倒して行く。
エルピオンは炎の龍を生み出し、ドラゴンの爪のごとく切り裂いていく。
号令を出していた執事は城の中に入っていくのが見える。逃がさないとばかり、エルピオンは地面を強く蹴る。だが、コウモリのような翼を生やした悪魔が行く手を阻む。
「物理魔法!パワー!」
ネールは魔法を発動させ、力が倍増する。
「こいつのことは俺たちに任せて、城の中に入れ!」
「ありがとう!」
エルピオンは城の扉を開けて中に入る。続いてハルルカも中に入る。
思い扉を押し開けて城の中に侵入。中に入ると執事のような魔族は逃げるようにある部屋に入る。
「逃がすか!」
エルピオンは走って追いかける。
◆❖◇◇❖◆
部屋に逃げ込んだ魔族は、室内に居る男に跪く。
「魔王様!お逃げ下さい!このままでは突破されます」
「構わん。ここまで誘き寄せろ」
「魔王様?!」
「どうせ奴らは、あの事について知りたいだけなのだろう」
◆❖◇◇❖◆
逃げていった場所をエルピオンは追いかける。そして、扉を蹴り破る。
「ついに追い詰めたぞ!魔王!」
中に侵入すると、羊のような角を生やし、闇のような黒い長髪の髪を持った男。がエルピオンを見る。
「ようこそ、魔王城へ。女勇者様…」
「お前が、魔王か」
エルピオンは体から出る炎が最大になる。
「私はお前を倒すためにここまで強くなった。覚悟しろ!」
「前にも、お前と同じことを言った男が居た」
「それは、エルスという名の男だろ?」
ハルルカはそういう。エルピオンは驚いてハルルカを見る。
「そうだったけな?よく覚えていないんだよ」
「お前!忘れたとは言わせないぞ!」
「陛下、あの五人組ですよ」
「すまんがよく覚えてない。最近記憶力が低下していてな」
魔王は頭を抱える。
「それと、一つ聞きたいことがある。十年前のリオン国の事件。お前たちの仕業か?」
「だと思ったよ。君のようなものたちはほとんどがそれを聞きに来る」
「どういうことだ?」
「あの事件は、俺たちの仕業じゃない」
「はぁ?!」
ここまで読んでくださりありがとうございます!
良かったら次回も読んでください。




