表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/298

協力者

 ヘルズたちの元に向かったハルルカとウルベルトは二つの川が流れているところにいる二人と出会う。


「よくわかったな。俺らがここにいるのに」


「魔力を探知してきました。それより、何かわかったのですか?」


「あぁ、この森の中を流れる川と別方向の川があるんだ。こちら側の川は最近できたみたいで、ちゃんとした川になっていないんだ」


「そんで、その川、酷い塩分を含んでいて…ものすごいしょっぱいんだ!」


「サンデスさん⁈飲んだんですか⁈」


「だって!ヘルズが飲ませるんだよ!しょっぱくて上の方の川の水を飲んできたんだよ!」


「どんまい」


「俺は飲みたくなかったからな…」


「テメーッ!!!!!」


「ケンカはよそうよ。でもこれだけの水が出ているのなら、山の中はものすごい水分を含んでいる筈だから」


 森に朝日が登り、山まで向かうと上空が暗くなる。瞬時にウルベルトがハルルカを背負い上げ、すぐさま移動する。その反応に二人も反応を見せる。すると上空から巨大な岩が墜落し、川の流れが変わってしまう。


「そんな…!!」


「悪いけど、君たちに勝っては困るんだよね」


 馬鹿にするような顔つきで蝶々のような羽を持った妖精が姿を消す。ハルルカたちを邪魔するように言われているのだろう。


「あいつら…許せない!!!!」


「これでは行き先がわからんな…」


 突如霧が発生し、視界が悪くなる。この霧の強さはどちらが岩山なのかわからなくなる。水音も聞こえないため、どっちがどっちなのかわからない。


「行き詰まったな…」


 すると目の前に黒い蝶が飛び始める。あとから黒い狼がハルルカたちの目の前に出てくる。


「こいつは…!」


「どうやら困ってるみたいだね」


 たくさんの生き物を従える黒髪の青年。どこかエデルの面影がある姿にエデルだと思ってしまいそうになる。


「エデルさん…じゃないですよね??」


「えっ⁈エデルにい知ってるの⁈」


 嬉しそうに顔を近づける青年にハルルカは驚いてしまう。


「あ、ごめんね。自己紹介がまだだったね。ボクはセイジ。エデルにいの兄弟なんだ!」


「エデルさんの…」


「うん!もちろん君たちの協力者だよ!お母さんに言われて君たちをアシストするよ!」


「お母さん…もしかしてシニさん?」


「あれ?その呼び方ってもしかしてちゃんと自己紹介して居ないの??ボクたちのお母さんはシルアで、魔界では死神と名乗ってたんだよね」


「あ、だからシニちゃんだったんだね」


「そうなんだ!あ、こんなところで話している場合じゃない!!!早く岩山に行かないと!!!先越されちゃうよ!!」


 セイジは狼にここに流れていた川を見つけるように指示を出す。すると他の生き物たちも出てきて同じように指示を出す。


「もしかして、この森にいる生き物って…」


「みんな知り合いだよ。この森のことなら何でも知っている物たちだよ」


 動物たちはハルルカたちを誘導する。


「頼りになる生き物だな」


「そうなんだよね。はやくラビリンスを探さないとね」

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

次回も楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ