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戻れ!!!!

 獲物を連れ帰ったガクトは仲間に見せつける。小柄な少年少女たちは彼にまとわりつく。そして彼の前に似た槍を持った大男が彼の前にやって来る。


「でかっ!身長cm⁈」


「そう見えるよな。彼らは世界最大級と言われる猛獣さ。今は人の姿をしているが、バカみたいにでかい」


「そのため、人間の姿でも大きいんだよね」


「そうなんだ…」


 ゼクトは彼の前で敬を見せる。彼は笑いかけガクトの頭を撫でる。優しく励ますように。


『ゼクト、よくやった。君は我ら一族にとって大切な一族だ』


『ありがとうございます』


 その後、ガクトは立派な戦士になりいい嫁をもらうことになる。その後、二人の子供を授かることになる。

 その瞬間、世界が雷に撃たれたかのように消え去る。


「何が起きたの?!」


「これは…一体」


「あのガキの仕業だよ」


 姿を見せたのはガクトと長髪の黒髪の青年。黒髪の青年はどこか見たことあるような見た目。


「どういうことなんだ?」


「あいつが俺たちに見せないようにしている。ただそれだけだ」


「見せないように?誰が?」


「俺の息子だ。そういえば、名乗っていなかったな。俺はゼルネアス…ゼルネアス・アデルだ」


「そんで俺がガクトだ」


「ゼルネアス…どうして彼はそんなことを?」


「そんなの俺にわかる訳ない。だが、この場所に限界が来てる」


「限界?」


「来てみろ」


 ゼルネアスはエルピオンたちを誘うように手招きをする。彼について行くと足場がなくなっている場所がちらほらとある。エルピオンは思わず足を踏み外してしまう。


「うわっ!!!」


 しかし、ガクトがエルピオンの腕を掴み引き上げてくれる。


「崩壊が早いな…」


「彼は…このことを教えるためにわざと切ったのか?」


「かもしれないな。それと彼女の場所だね。持ち堪えられなくなっている」


 ゼルネアスはエルピオンの世界を映し出す。懸命に戦う仲間たちの姿。ボロボロになりながらだが、懸命に戦っている。


「師匠!みんな!!!!」


「君は早く戻らないとね。あとから俺たちも行く。今の君なら彼らの弱点がわかるはずだ」


 歴代のアデルを見てきたエルピオンは胸の中で渦巻いていた何かがほぐれたような気がする。戻った時にその力が発動するかわからないが今の自分を信じる他がない。



「ありがとうございました!なんとか頑張ってみます!!!」


 エルピオンは彼らにお礼を言い頭を下げる。ヒュリーは光のワープゾーンを生み出し、エルピオンが帰れるようにする。エルピオンは手を振りその中に入って行く。中は水のようになっており泳ぐように明るい方へ向かう。淡い光を放つその場所から仲間の声が聞こえてくる。必死に戦っているのを感じ急いで上がる。今の自分に何ができるのかわからない。しかしなにもやらずに諦めてやらないことは真の強さではない。諦めずに突き進むのが真の強さだと言える。

 全ての困難に立ち向かうのが、いまのじぶんにふさわしい言葉のような気がする。本当かどうかはわからないが。

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

次回も楽しみに

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