暗殺とリーダー
次に向かったのは争いが耐えない世界。
「これは…?」
「あの頃の世界はまだ世界の王が存在していた。しかしこの世界は王は存在しない世界。国同士の争いが頻繁に起こっている」
するとひとつの国が崩壊する。その場所に一人の若者が歩いている。まだ小柄で、10歳行っているかどうかの年齢。
「あの子は?」
「あれがこの世界に生きるアデルの一族。セルテだ」
「小さくない?」
「彼は幼い頃から暗殺をやっている。彼は目が見えていない。そのため、生贄にされかけたが、暗殺者軍団が彼を暗殺者としての才能を開花させた。彼にはアデルの力として『千里眼』を持っている」
「すごい…」
彼はいくつもの人を殺し、とある家に行く。そこが彼の家。しかし一度だけ彼がエルピオン達を見る。
「やべっ!」
ヒュリーはエルピオンを連れて逃げる。どうやらセルテはエルピオンたちの気配に気づいたよう。
「少し時間を移動しよう」
エルピオン達は移動すると、ロッキングチェアに座るセルテの姿。そして大荷物を持った女性と無理やり連れられる少年がいる。
「私、もうこの家出るから。この子も連れていくから!」
「好きにしろ…」
無愛想なセルテに彼女は文句を言いたそうだが、さっさと子供を連れ去る。一人っきりになったセルテの前に刃物を持った暗殺者が姿を見せる。
「セルテ…あんたはすごい暗殺者だ。だが、もう用済みだ。死ぬがいい…」
大勢の暗殺者がセルテを殺す。その姿にエルピオンは一瞬だけ砂嵐のように別のものを映し出す。しかしそれは一瞬映し出された物のためよく覚えていない。
「エル…?大丈夫か?」
「あ、うん。大丈夫…」
一瞬映し出されたあのことが思い出せそうでうまく思い出せない。
「全く、嫌な思い出を見てんじゃねーよ」
「セルテ…来ていたのか?」
「当たり前だ。アデルの気配をさせるやつがこの場所に来ているんだ。来ない訳には行かない」
「あなたが、セルテさん」
「そうだよ。君は…確かエルピオンだよね?」
「え?そうですが、なんで知っているんですか⁈」
セルテは面倒臭そうに頭を掻く。
「感だよ。だが、いつか俺がなんで知っているのかわかる。それだけ言っておくよ」
「ケチ臭い…」
「うるさい…!」
「まぁ、喧嘩はまた別の日にやるとして、次に行こう」
ヒュリーはエルピオンを連れて次のアデルの元へ連れて行く。
◆❖◇◇❖◆
辿り着いたのは山の中を駆け回る一人の青年。巨大な獣を追いかけ回しているのがわかる。
「彼は?」
「彼はガクト。戦略の力を持ったアデルだよ」
「普通にいえば、リーダー格を持ったやつだね」
「あの人、強いの?」
「そうだね。かなり強いよ」
青年は持っていた槍を使って獣に突き刺す。獣は苦しそうに叫びその場に倒れる。ガクトが仕留めたことにその場にいる仲間が雄叫びをあげる。
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