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誰からも必要とされない者

 体の痛みを訴えるかのようにエルピオンたちに近づく彼ら。


「ラルカさん!こいつらは何者なの?!」


「彼らは天国にも、地獄にも行けない愚かな者たち。神に見放された者たちの成れの果て」


「どういう意味だ?!」


「あの戦争で死んで行った人類の戦士だ!まさかこのタイミングを狙ってくるなんて…」


「どこにも行けないから…私を狙ったようね」


「必ずお守り致します!」


 すると桜吹雪が舞い散る。その桜を見ていると桃色の少女が姿を見せる。彼女の姿はまるで桜の木のように感じる。


「貴女は…!」


「目覚めたのね…千年桜」


「千年桜って!あの千年に一度だけ咲く桜の木のこと?!それって人の姿を保つことが出来るの?!」


「ラルカ様、お久しぶりです」


「えぇ、あの時以来かしら」


「はい」


 千年桜は桜吹雪でラルカを援護する。


「力をお貸しいたします。そのすきに、行ってください!!」


 千年桜は能力を発動するが、彼らには効かない。


「逃げて!」


 ラルカの声に反応するようにエルピオンは動く。やつらを斬るが効果が無い。その時に耳鳴りがする。


『ーエルピオン……。エルピオン…!そんな攻撃じゃ彼らには効かないよ…ー』


「誰?!」


 突然声を上げるエルピオンにエデルは驚きを見せる。


『エル様?!どうなさいましたか?!』


「今、誰かの声が…」


 エルピオンは耳を済ませるが、声が聞こえない。


『ー闇の力…上手く使えないみたいだね。教えてあげる…その力の原点をー』


 その声が聞こえた瞬間、エルピオンの足元から青白い光の手が伸びてくる。引きずり込まれるエルピオンはエデルを手放してしまう。


『エル様!!』


 エデルは武器化を解き、エルピオンに手を伸ばす。しかしエデルの手は虚空を掴む。エルピオンはそのまま引きずり込まれることになる。


 ◆❖◇◇❖◆


 静かな真っ暗闇で目を覚ますエルピオンは自らの体が光り輝いていることがわかる。


「これは一体……?」


 困惑しているエルピオンの目の前にナチュラルショートの黒髪の男が姿を見せる。彼の瞳は赤く染まっている。


「突然引きずり込んでしまって申し訳ない」


 彼の声はあの時聞こえた声とよく似ている。


「貴方は一体何者なの?!」


「俺は君たちのその力の原点……の兄貴と行った方がいいな」


 彼は微笑みかけながらエルピオンを見つめる。その顔にどこか懐かしく感じる。


「ここで立ち話もなんだ…奥に弟がいるからそこで話そう」


「あんたの名前は?!」


「俺はヒュリー。ただのヒュリーさ」


 彼はエルピオンを置いて歩いて行ってしまう。その後をエルピオンは追いかけるしかない。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

この場をお借りして説明させていただきます。この物語…しばしの間休憩させていただきます。理由としてでは私自身お疲れモードになってしまい、物語が書けなくなって来てしまいました。長い時間お休みを貰いますが、よろしくお願いします。

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