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ルービック国ー千本桜の謎ー

 巨人族に追われ、逃げるエルピオンたち。


「どういうスピードしているんだよ!」


「こんな数…!相手にできません!」


 五体の十数メートルある巨人に追われるエルピオンたち。サンデスは隠し持っていた弓矢を帯電させて放つ。一体の巨人に突き刺さり麻痺する。


「まずは一体!」


『お見事です!皆さんの中でスナイパーライフルを扱える人はいますか?!』


「僕使えるよ」


 エデルの問にウルベルトは名乗りをあげる。エデルは黒いスナイパーライフルを具体化させてウルベルトに渡す。


『使って下さい!これで目玉を撃ち抜いて少しでも動けなくして下さい!ルカさん!貴方は魔法で目眩しを!急いで下さい!』


「はい!」


「了解だよ!」


 的確に指示を出すエデルにエルピオンたちは感心する。


煙幕(フースラ・ブラック)!」


 ハルルカはすぐに煙幕の魔法をかける。一体の巨人はそれにより減速し森の中に消えていく。スナイパーライフルでウルベルトは巨人の瞳を撃ち抜く。片目をサンデスが撃ち抜いたためその巨人は離脱する。


「この調子で…!」


 サンデスがもう一度矢を撃ち抜くがそれを避けられる。


「なんで?!」


『学習したのでしょう…!おや…?』


 エデルは前を見ると地下に繋がるトンネルを見つける。


『トンネルに入ります!これなら撒くことが出来るでしょう!』


 エデルは幌馬車のスピードを上げてトンネルに向かう。巨人も速度を上げて追いかけてくる。

 ギリギリのところでトンネルに入り、安堵の表情を見せるエルピオンたち。


「危なかった…!」


「エデルさん、これ返します」


『お疲れ様です。素晴らしい働きでしたよ』


「そりゃあどうも…」


「一番疲れているのはエデルじゃないのか?」


『そんなことありませんよ…しかしここはなんだか静かですね』


「そうだな。出口はまだなのか?」


 シュンサクは遠くに見える光を見つめる。しばらく馬車に揺られていると光が強くなる。


『到着ですよ』


 トンネルを出ると60メートルの巨大な壁が国を覆っている。外からでは中を見られないがここまでの巨大な壁をどのように創ったのかが気になるところ。


「壁でか!」


「あの巨人を凌ぐとしたらこのぐらいないと行けないのでしょうね」


 門を通ると門番をしている兵士に止められる。


「待った待った!帆馬車はこれより先には行けないよ。すまないがここに置いて行ってくれ」


「わかりました」


 エルピオンたちは幌馬車から降りると幌馬車を魔法で収納する。


「おいおい、いくらなんでも馬はここには置いて行けないよ?」


「馬って…彼は人ですよ」


「何を言って…」


 兵士は意味不明なことを言うエルピオンたちに頭を搔く。すると黒い馬はエデルの人の姿になる。それを驚き腰を抜かしてしまう。


「驚かせて申し訳ありません。では我々はこれで…」


 エデルは一礼をすると千本桜を見に移動をする。町はお祭り騒ぎでエルピオンたちはあちらこちらと移動をしつつ、買い漁っている。


「これすごい美味しいよ!!」


 串焼きを食べてエルピオンは口をもごもごさせる。


「そんなに食べていないで花見広場に向かうぞ」


 シュンサクの言葉にエルピオンは反応して花見広場に向かう。


 ◆❖◇◇❖◆


 花見広場に着いたエルピオンたち一行だったが花見広場は封鎖されていた。


「なんで?!」


「一体何があったんだ?」


「おや?旅人さんたちかい?」


 道を通り掛かった老夫婦がエルピオンたちに話しかけてくる。


「そうですが…なんで広場に入れなくなっているんですか?」


「おや知らんのか?最近一本の桜の木が大きく揺れて魔物に取り憑かれているんだよ」


「はい?!」

ここまで読んでくださりありがとうございます!

次回もお楽しみに

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