プロローグ
ある日の放課後、都市伝説研究会の明日香は、学校の図書室で調べ物をしていると、本棚の隙間に少し古びたメモを見つけた。
メモの表に何か書かれている。
学 園 七 不 思 議
都市伝説がたまらなく好きな明日香は、満面の笑みを浮かべた。
これは研究会のみんなにも教えてあげなければ…!
メモがいたずらの可能性など捨て、明日香は研究会のグループチャットに一言「「「!集合!」」」と叫んだ。
ふと気になったのか、明日香はメモを裏返した。
壱 屋上に
屋上に何かあるのかな…?
明日香はそのメモを鞄にしまい、早足で図書室を出て研究会の部室へ向かった。
登場人物
--都市伝説研究会の仲間たち--
南明日香
鏡高学園2-D組。
研究会の副会長兼図書委員会長をやっている。
性格はとにかく元気。何があっても元気になんでも解決してしまう。本と都市伝説が大好きで、一度読んだ本の内容は絶対に忘れない。
安齋東貴
鏡高学園同じく2-D組。
弓道部主将兼都市伝説研究会員。
研究会には明日香に無理やり付き合わされて入った。
性格は冷静でクール。しかし明日香と一緒にいるとクールじゃなくなってしまう。
弓道の腕は全国でも5本の指に入るほどの実力。
西岡真木
鏡高学園2-B組。
都市伝説研究会書記兼帰宅部。
性格は好奇心旺盛。興味のないことには少しも反応しない。面白そうなものを見つけると注意力が人間の域を超えてしまう。
一度見たものは忘れない記憶力の持ち主。
かけてるメガネは伊達眼鏡。
北野豪
鏡高学園2-A組。
柔道部副主将兼研究会員。柔道の実力は全国レベル。
しかし性格は臆病で謙虚。
更にホラーは大の苦手で、リングのDVDのパッケージを見ただけで気絶しそうになるほど。
実は真木に惚れているため、怖いのを我慢して研究会に入っている。東貴と仲が良いからと嘘ついているチキンである。
水城レナ
鏡高学園3-C組。
研究会会長兼生徒会会長をしている。
容姿端麗、頭脳明晰、全校生徒から高嶺の花と呼ばれている完璧超人。
先生や憧れを抱いてくれている生徒の前ではおしとやかに振舞っているが、研究会のみんなの前では柔らかくなる。特に明日香と仲が良い。
身長が低いのがコンプレックス。