バンド加入!
「え?」
俺は何とも間の抜けた反応をしてしまった。
(結城さんがバンド組まない?あなたのギターが必要なの。俺のギターが必要?)
結城さんの吸い込まれそうな程澄んだ綺麗な眼差しを見ながら、俺は固まっていた。
一方結城さんは真剣な表情で俺の返答を静かに待っていた。その時、
「ちょっと待ってよ!冗談キツくない?w俺の誘い断って何でそいつなのさ。その田辺ってのより明らかに俺の方が上手いし理解出来ないんだけどw」
と羽倉が結城さんに捲し立てた。
(まあ言われた本人でもそう思ってるくらいだからな。けど失礼な奴だな)
さて、
「結城さん、確かに羽倉君の方が俺より上手くて良いと俺でも思うんだけど。何で俺なのか聞いてもいい?」
結城さんは表情一つ変えずに、俺に対して
「田辺君、それは私とバンド一緒にやってくれたらあなたにも解ると思う。今はこれじゃ駄目かな?私はあなたとバンドをやりたい。」
結城さんはそう言うと真っ直ぐ俺の目を見て返答を待っていた。
(結城さんは真剣に俺とバンドをやりたがってる。俺も結城さんの声を聴きながらギターを弾きたい。結城さんと一緒に音楽をやりたい!)
「俺で良ければ是非。」
俺がそう返答すると、結城さんはそれはとても綺麗な笑顔で
「ありかとう!とても嬉しい!これからよろしくね!」
俺はその笑顔に一瞬にして心を奪われてしまった。そして結城さんは
「そういう事だからごめんなさい。」
と羽倉に再度断りを入れ、羽倉はブツブツ言いながらその場から立ち去った。
「じゃあ早速だけど他のパートの人にも声掛けてあるからこれからの事色々話そうか!」
「え?もう他のメンバーも決めてたの?」
俺は驚いてそういうと、結城さんは笑って
「ギター以外はこの顔合わせ会の前に決まってたの。そして田辺君、あなたのギターを聴いて私は…」
結城さんはそこまで言って一度言葉を止め
「とりあえずメンバー全員で今から第1回ミーティング兼親睦会をやろうよ!まずはお互いの事を良く知るところから始めよう。」
2話目です!次回はバンドメンバー全員で親睦会の話予定。




