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300文字小説

運転は難しい

作者: 林 秀明

彼女が運転免許を取って、初運転するので横乗りしてほしいと言われた。

ベージュの軽自動車に逆さの初心者マークが目立つ。


ゆっくりとエンジンをかけ、出発と行きたい所がだが全然前へ進まない。

足元を見ると地面に根がついたようにブレーキをしっかりと踏んでいる。

「進まないよ」

「わかってる!! 話しかけないで」


苛立ちながら、彼女はゆっくりとアクセルを踏み、車を進めた。


車は田舎のあぜ道をゆっくりと真っ直ぐ進み、国道へと近付いていく。

国道が近付くにつれ、彼女の顔が息苦しくなっていく。


「どうしたんだ? 運転変わろうか?」


ぷはーという息を吐く彼女の喉元から悲痛が叫ぶ。

「何か喋ってよ。息するの忘れたじゃない」


女の扱いは車の運転以上に難しい。


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