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7.エウロパの踊り子(西暦二一七八年一○月)

 エウロパの地面は氷である。拝水神殿からほんの少し離れた所に、円形に磨かれた地面があった。直径は二○メートル程。その部分だけが凹凸のない鏡のようになっており、その縁にペンギン型AIがモップを持って立っている。

「ジュダス、完璧だわ!」

鏡の上で真紅の宇宙服を着た巫女が言った。高性能断熱宇宙服は薄く、身体の線がはっきりと浮き出ている。そして、金魚鉢のような透明ヘルメットの中では、金髪が淡い陽光を散乱していた。

「光栄です。本日は、海水を張りなおしましたし、氷震もほとんどなかったので、リンクの状態は良好です」

ジュダスと呼ばれたAIが直立不動の姿勢で答えた。

「うん、引っ掛かりもないし、滑りが違うわ。ほら!」

そう言って、お尻を突き出してそろりそろりとバックへ滑りだす。巫女はスケートをしているのだ。

 低重力でのスケートはスローである。身体を下に押し付ける力と摩擦力は弱いにもかかわらず、遠心力は重力に依存しない。その結果、スピードを出した途端に体が振り回される。だから

「巫女様、最初は、ゆっくりゆっくり、様子を見ながら滑ってくださいませ」

とジュダスが釘をさす。

「わかっているわ。ワンタッチ式のブレードが外れないように気をつければいいのよね」

そう言って巫女は、バックのまま足をクロスさせて、スピードを上げる。

「外れる心配は無用ですが、今のブレードは細いので難しいでしょう。もう一回り幅広のブレードもありますが……」

「この方が、摩擦が小さいわ。これで、どこまでいけるか試してみたいの」

「あまり無理をしないでください」

滑りながら片足を腰より高く上げて、鳥のように両手を横に伸ばす。

「まずは、バランスが大事……」

空中の足を降ろして、そのまま、くるりとターンして前向きになる。

「もう少しスピードを上げて……」

巫女はそう呟きながら、足を入れ替えながらくるくるとステップを踏む。

 そして両足先を開いて、平行にして静かに直進し、息を吸い込む。

「いくわよ! イーグル!」

 円形の鏡の外周に沿って滑走しながら、ますぐに伸ばした身体を徐々に傾けていく。遠心力に振り回されないように体を傾けているのだが、低重力のため、その角度はきつい。回転半径が短くなるにしたがって、回転が速くなっていき、身体の傾きはさらに増す。

「巫女様、危ないですよ」

思わず、ジュダスが口を開いた。

巫女は片腕を上げて上体を弓なりに反らす。腕は氷に触れんばかりになる。

 そして、鏡の中央で、目で追うのが難しくなるほどの高速スピンを見せた。氷上に咲いた薔薇の大輪である。

「巫女様!」

ジュダスは足を一歩踏み出そうとして止まった。巫女の背が氷につき、徐々に回転が落ちていく。

「大丈夫そうですね」


 回転が止まろうかという時に、巫女の手が氷を叩いた。巫女の身体が起き上がり、ピタリと止まった。

「どう?」

ヘルメットの中で、巫女が笑みを浮かべた。

「危ない所でした。もう少しで安定限界を超えるところでしたよ」

ジュダスが肩をすくめて、疑似感情を表した。


「それじゃ、次は…… ジャンプね」

「まだ、お続けになるのですか?」

「もちろん! 折角、ジュダスに磨いてもらったのだから、今の内に楽しんでおかないと」

「もう十分、基礎映像は撮れましたし、氷の振動も二本のマイクで拾っています」

「合成はだめよ! デジタル加工なんて、絶対だめ。巫女の沽券に係るわ」

そう言いながら、巫女はバックで滑り出した。

「そのお気持ちはわかりますが、怪我をなさっては、わたくしの立場がなくなります。後は、映像を加工すればどんなジャンプも見せられますよ」

「それはダメ! 巫女は生映像で売っているのだから。デジタル加工をして、ばれたらどうするの?」

「ですが、教団の広報部門に任せれば、自然な映像が合成できますよ」

「地球の技術力を舐めてはダメよ。必ず、一人や二人は、合成映像だって見破るわ」

「百パーセント完璧ということは無理ですが、少しぐらいのデジタル加工は許されるのではないでしょうか?」

「そうよ。完璧である必要はないわ」

「んっ? と言いますと?」

「儀式もスケートも完璧である必要はないわ。生身の人間がやっているということが大事なの。極寒のエウロパに生身の人間が実在していることに意味がある。発電プロジェクトを待ち焦がれている人が居る。それが教団の巫女というブランド。ほら!」

巫女は一回転のジャンプを見せた。

「サルコウですね」

「あら、よく知っているわね」

「昨日、巫女様が見ていた二十一世紀の映像で解説していましたよ」

「ジュダスは、私のネットサーフィンを覗き見しているのだったわね」

「覗き見というのは、上品な言葉ではありませんが……」

「それじゃ、監視?」

巫女のトーンが上がり、目つきが鋭くなった。ジュダスはすぐにそれを察知し、

「失礼しました」

素直に謝った。巫女が険しい表情を弛めて

「まあ、いつものことだから仕方ないのだけれど、どうして放送用AIのジュダスがそこまで監視するのかしら」

滑りながら、首を傾げた。

「教団から巫女様の世話を任されていますから」

「そうね。今さら言っても仕方ないことね。とにかく、今は、リンクを作って、道具を作ってくれたジュダスに感謝しているわ」

「光栄です」

「……それじゃ、ここで宇宙服の色を変えるわ…… すみれ色がいいわね」

 巫女がアイコンタクトでメニューを操作すると、真紅の宇宙服が、足元からすみいれ色に変わっていく。宇宙服の表面に波長可変散乱布が貼ってあるのだ。

「なかなかいいわね。やっぱり、デジタル色彩加工よりも、こっちの方がいいと思わない」

「さて、どうでしょうか?」

ジュダスは不満のようである。

「お金がかかっているのは、わかっているわ。そして、それに見合うだけの演技をするから……」

「いえ、別に無理をなさらずとも良いのです」

「トウループジャンプだって、きっと、できるわ」

 巫女はバックで助走をつけた。

 両手を広げて、ジャンプしながらつま先で氷を蹴ると、身体がふわりと舞い上がる。エウロパの重力は地球の八分の一。滞空時間は五秒程、飛びあがった高さは一メートルを優に超える。広げた手は、あたかも風をつかんでいるかのように優雅に羽ばたく。手を折りたたんで、一気に回転を上げて独楽になる。再び手を広げ、回転を緩め、着氷した。無音の舞である。

「お美しいです」

ジュダスが拍手をした。もちろん、大気のないエウロパで拍手は伝わらない。

 透明なヘルメット越しに巫女の上気した顔が見える。

「あ、ありがとう。それじゃ、今度はアクセルよ」

両手を振り上げて、その勢いで前方に飛ぶ。

 そして長い滞空時間の間に、様々な姿勢を見せる。バレリーナのように手先足先を伸ばして華となり、足を上げて紅葉となり、最後に鶴となって、リンクに舞い降りた。

「どう?」

「お見事です」

「いい映像が撮れたかな…… 教団に送る前に、リュウイチに見てもらおうかしら」

「また、あの、男ですか?」

ジュダスが不服そうにモップの柄をもてあそんだ。

「いいじゃない! 教団関係者じゃない唯一の知り合いなんだから」

「ほどほどになさいませ。巫女のイメージが崩れては教団の収益に影響します」

「ずいぶん、はっきりと言うわね。もしかして、教団に報告しているの?」

「滅相もありません。ですが、予想リスクが閾値を超えた場合は、報告させていただきます」

「ふーん、そうなの。それじゃ、どこに閾値があるか試してみましょうか?」

「巫女様、冗談もほどほどにしてください。こちらの心臓が持ちません」

「あら、あなたに心臓があったの?」

「いえ、ありません。ですが、そのような表現が適切だと学習しております」

「学習ねぇ…… 一体誰が教えてくれたのかしら?」

巫女は意地悪そうな笑みを見せた。

「初期訓練期間のAIトレーナーの名前は記録されていません」

「そうなの? それも変な話ね。AIが最初のトレーナーの名前を憶えていないなんて、まるで、親の名前を知らない子みたいなものじゃない…… って、私も同じね」

「……」

ジュダスは、直立不動のままである。都合の悪い時には、疑似感情を表さないようにプログラムされているのだ。この所のやり取りで、巫女はAIのその特性に気がついていた。逆に、そのことを利用することで、何が隠したい情報なのかを探っていた。

「わかったわ。この話はおしまい。今日のスケートもおしまいよ」

そう言って、宇宙服の色を白に戻した。


     *    *     *


 機関士兼施設整備士のサム・シケルの船室は、その巨体に合わせて広い。といっても、マイケル船長の船室に比べれば狭いが。

「まさか、本当? 巫女の言葉が復元できるって本当か?」

余程驚いたのか、サムが目を丸くしている。

「あやしいな」

リュウイチは、ゆっくりと言葉をつけ加えた。

 今、リュウイチ達は、サムの船室でスクリーンに向かってしゃべっている。通信先のイオとのタイムラグは往復で一○○秒ほどなので、まだまだ遠いが、慣れればなんということはない。特に、気の合う仲間なら、ゆっくり会話しても、待ち時間があっても、結構盛り上がるものである。

 もっとも、スクリーンの向こうの好青年、カール・セルダンとリュウイチの気が合うかどうかは微妙だ。サムとカールで盛り上がっている対象は、彼らのアイドル、エウロパの巫女である。彼らは、熱狂的なファンで、放送映像の解析とモデル計算から、公式スリーサイズが一センチずつ小さい事を証明したこともある。巫女をガールフレンドと思っているリュウイチには同調しきれない。

「僕も、読唇プログラムで解析してみたんだけれど、声はおろか、言葉も解読できなかった。一体どうやって復元したのか教えてくれ。リュウイチは、巫女との会話音源を公開してくれないし、八方塞がりだと思っていたんだ」

「おいおい、姫の音源は、門外不出だぜ。俺が勝手に公開したら、教団から命を狙われるよ」

サムの非難に、リュウイチは慌てて言い訳をした。

 実際の所は、エウロパの巫女から、音源を公開するなと言われているわけではないが、リュウイチの中では、巫女は実在の想い人であって、決してスクリーンの中のアイドルではない。だから、彼女のプライベートを他人に明かすつもりはなかったし、それが彼のプライドであり、優越感であった。

「おおげさだよ。リュウイチは頭が固いから困るよ。全くファンの気持ちをわかっていない」

そうぼやくサムの口調は軽い。

 サムもスクリーンの向こうのカールも、アイドルと個人的なお付き合いをしていると告白したリュウイチを、特別な目で見たり、嫉妬たりすることはなかった。彼らにとって、エウロパの巫女は、巫女であるが故に魅力があるらしく、実在の人物としての巫女には興味がないようである。特に、サムの場合、高精度立体画像の巫女も、前世紀の二次元アニメの変身美少女も同列なのである。

 もっとも、一光分も離れた場所におり、ここ何十年も誰も直に会ったことのない巫女であれば、いくらリュウイチが個人的なお付き合いをしていると言っても、誰も個人的なお付き合いとは見てくれないのかもしれない。

『わが科学部の誇る画像解析技術の賜物だよ』

タイムラグを経て、スクリーンの中の青年が茶目っ気たっぷりに答えた。低質立体画像であるが、表情の豊かさはよくわかる。


 その時、スクリーンの端に通話開始マークが出現した。それに構わずにカールが話を続ける。

『拝水儀式で使う真っ白な祭壇があるだろう。あそこに細工がしてあって、カンペなんかを映し出すようになっているんだ。最初は気がつかなかったんだけれど、画像のスペクトルを調べていて、ある波長帯がカットされていることが分かったんだ。それでカットされた波長を無理やり増幅したら、あの祭壇に文字が現れた』

自慢そうに語るカールのウィンドウが急に半分になり、もう一つの黒いウィンドウが右側に現れた。

 パトリシアの顔が隅の方に小さく映る。

『こちら、パトリシア、優先度4でリュウイチ宛ての通信がつながります。通信は拒否できません。送信元は…… 自分の目で確かめて』

医師兼通信士パトリシアの投げやりな声が船室に響いた。

「えっ!」

「ちっ」

サムは身をこわばらせ、リュウイチは舌打ちをした。優先度4の通信は拒否できない。強制的に指定した人物との通信が始まる。この場合、既に通信中のカールとのやり取りに優先度4の通信が割り込むことになる。

 黒いスクリーンが明るくなり、高精度立体画像が現れた。赤毛の中年女性、リュウイチの予期した通りの人物である。しかも、扇情的なネグリジェを纏っている。

「んっ? 誰? 少なくとも変身聖女じゃないな…… も、もしかして、総裁?」

サムがとぼけた声をだす。普段見慣れたスーツ姿ではないから、すぐにはわからなかったようである。

 コレ―・リュードベリ総裁は、微笑を浮かべている。まだこちらの画像が届いていないから、サムと一緒だとは知らないのかもしれない。

 ネグリジェ姿をサムやカールに見られるとまずいかと、リュウイチは一瞬思ったが、静観することにした。下手にコレ―を刺激して、とばっちりを喰らうのは何度も経験している。

 コレ―が大胆なのは、小さいころから知っている。リュウイチはコレ―と同じ屋根の下、同じ里親の下で育った。今では、彼女の方が細胞年齢はずっと上だし、職階にも雲泥の差があるが、当時は三歳下の義妹で、何かとリュウイチに甘えていた。

『リュウイチにい、今、非番でしょう?』

右のウィンドウで、コレ―がカメラを覗き込んで、谷間を見せている。

『つまり、祭壇をスクリーン代わりにして、単色レーザーで、放送終了までの秒数とか必要な情報を映し出しているんだ。ただ、そこまでなら並の研究者でもわかったかもしれない。ここからが、僕の天才的な頭脳の働きなんだが、難しい解説は抜きにして、簡単にいうと、レーザーの干渉を利用すると、ものすごく高精度な変位の測定ができるんだ。これで盗聴ができる』

左のウィンドウでは、カールが喋っている。

『KE-IIIに追いついたら忙しくなるけれど、今は、暇で暇で長い夜を悶々とすごしてな~い?』

右のウィンドウでは、コレ―が足を組み直し、太ももを露わにした。コレ―の表での男性口調が演技であることもリュウイチは良く知っている。

「優先度4の通信が割り込んだ時ってこうなるの?」

サムがリュウイチに尋ねた。

「こうって、カールとの通信がそのまま続いているってこと?」

「そう。この場合どうなるの」

「基本的にインカム通信だから、ドラゴンフルーツを基地局に三者が通信を共有すると思うけれど……」

リュウイチは自信なさげに答えた。既に始まっている通信に優先度4が割り込んだらどうなるかは、経験がないからである。

「イオの工業都市に居る二人が一五○○万キロ離れたドラゴンフルーツで繋がる。隕石に当たるより珍しい事態じゃやないかな」

リュウイチはそう続けた。


『今日は、あたしが、お兄ちゃんを慰めてあげるわよ~』

右のウィンドウでは、ベッドへ行くコレ―をカメラが自動的に追尾しズームしている。

『つまりだなあ。エウロパの巫女が声を出すと、その音圧で、祭壇の表面がわずかに震動する。その振動をレーザーの作る干渉縞の振動から拾うんだ。普通の映像は振動が見えるほどフレームレートは高くないんだけれど、3カメだけはフレームレートが高くて、解析できたんだ。どう、見直した?』

左のウィンドウでカールが得意げに言った。

 スクリーンの中のカールは、総裁が割り込んできたことにまだ気がついていない。もちろん、総裁もカールとの通信に割り込んだことを知らない。

「もし、そうだとすると、ここからイオまで光速で五○秒だから、五○秒後に互いを認識する?」

サムがリュウイチに尋ねた。

「そういうことになるね」

「ええっと、今から五○秒後に、互いの映像が届いて…… その反応がさらに五○秒かかって、ここまで届く?」

「そうなるね」

「結局、イオの二人は、総裁の割り込みが始まって一○○秒後に互いの存在に気がつくということ? その一○○秒間は、相手が聞いていることも知らずに一方的に喋っているという事?」

「まあ、正解だろう」

「これって、不味くない?」

サムがリュウイチに囁いた。

「カールが変な事を言うとまずいことになる。コレ―のお色気はいつものことだから…… いや、まずいかな」

そんな二人の心配をよそにカールは喜々として語っている。

『その気になれば総裁の寝室だって盗聴できるよ。まあ、あんなオバはんのウッフン、アッフンなんて公害にしかならないけれど、巫女は違う! というわけで辺境初公開! 巫女の肉声を届けます。あっ、ただし古語の日本語だから、古語翻訳ツールを後で使ってくれ』

左のウィンドウでは、カールが小さな画面を挿入した。巫女の拝水儀式の映像である

『お兄ちゃん、そっちは寒い? こっちは暑いわ。この所は特にね』

右のウィンドウでは、コレ―がネグリジェのボタンをさらに一つ外した。

「総裁って、ブラをしていないんだ」

二次元ブラに詳しいサムが残念そうに言った。一方、リュウイチは肝を冷やしている。肝心な部分が、山の頂が、何かのはずみで見えそうだ。

「そこの二人さん! その辺にしておいたらどうだ!」

リュウイチは少し大きな声をあげた。

「リュウイチ、そろそろ一○○秒経つよ。二人とも気がつくはず」

サムがそう言うと同時左右のウィンドウの中の人物が視線を逸らせた。そして、右のウィンドウの女性は口をあんぐりと開けた。左のウィンドウの男性は首をひねりながら目を凝らしている。

 二人が黙っている間にも、復元した巫女の音声が流れ続ける。

『……ソシテイノリナサイ! オノレノタメニ、ヘンキョウノタメニ、シンジャノタメニ、ゼンタイヨウケイノタメニ。ワタシモイノロウ。ミナノタメニ。ヘンキョウデユメヤブレタモノノタメニ。ソシテ、イトシイリュウイチノタメニ。……』

『だ、誰よーっ! その男!』

右のウィンドウから悲鳴が聞こえる。

『リュウイチ、そこに映っている、勘違いおばばは誰?』

左のウィンドウから右のウィンドウに毒が吐き掛けられ、一○○秒後、二○○秒後に、怒号と悲鳴が飛び交った。


 そして、公社科学部天文観測班班長のカール・セルダン青年は、翌日、総裁室に出頭することになり、以後、総裁の忠実な下僕となった。


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