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今回はやっと迷宮から出ます。さて、紅はどこに行くのかな?
人数が増え、会話も増えまして、お見苦しくなっていますが、ご了承ください。
「んっくうぅぅぅぅぅぅ!!」
実に10日ぶりの外だ。攻略で約2日、そこから迷宮をいじるのに3日ティナとリィナとイチャついて4日、専用の『転移ゲート』を作るのに1日使ったためだ。まぁ、いじっている時もイチャついていたから、7日間はすげぇイチャついてた。リア充の気持ちがわかった気がする。 ・・・・まぁ、迷宮にも手を施し、難易度をあげてやったから奴らではクリア出来んかもな、苦しめ。
「ご主人様〜?これからどうするのじゃ?」
「・・・・ご主人様〜♥」
「そうだな・・・・。リィナ、この近くにある国はどこだ。下衆のアルファーズ以外で。」
「ティムール帝国かのぅ。帝国とだけあって、軍事力は人族の中では最高峰とのことじゃ。」
「じゃあ、そこにするか。身分証はどうすればいい?」
「ご主人様が持っているステータスプレートでも良いのじゃが、おそらく使えんじゃろうから、冒険者ギルドで登録するといいと思うのじゃ。手数料は取られるがのぅ。」
「そっか、それだけで十分だ。ありがと、リィナ。」
「んぅぅぅ♥ご主人様ぁ♥」
お分かりいただけただろうか。ティナはもう子供のように甘えて抱きついて来るので、頭を撫でている。しかも子供の[好き]ではなく異性に対する[好き]なので、正直嬉しいが対応に困っている。まぁ、可愛いから許すけど。リィナも甘えたいようなのだが根がしっかり者なので、自重しているようだ。だから、些細なことでも撫でたり、頬などにキスしてやる。今回は唇だ。これまた余談だが、2人の年齢は龍人族では200ぐらいらしいが人族で換算すると18だそうだ。そうか、同じ年なのか・・・・意外だった。
「よし、いくぞ。翼生成」
これは『万器創造』『付与』『錬金』『魔物創造』の応用で創った翼だ。『魔物創造』『万器創造』の併用で健康骨あたりから強靭な翼の骨格をつくり、筋肉・神経・翼膜・皮膚を創り、『万器創造』『錬金』『付与』の併用で強靭で魔法や物理ダメージ半減の効果を持つ鱗を生成させる。そして、『付与』で時空間魔法・風魔法で飛行能力をつけたのがこの[黒き翼]だ。背中から直接つくり、コートや服には翼の動きを阻害しないように『付与』をかけてある。翼本体には『万器創造』により、これだけでも攻撃が可能にしてある。
「リィナ。ティナ。しっかりと掴まっておけよ。」
そして右手にリィナ、左手にティナを抱き寄せる。
「あと、俺の事は[コウ]と呼べ。命令だ。」
「わかったのじゃ、コウ」
「・・・・コウ♥」
「宿に帝国に着いたらしてやるからな。」
バサァァァ・・・・
そこには、もう3人の姿はなかった。
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そして、飛行すること数分帝国の検問所に着いた。翼を隠す気もないのでそのままにしている。
「身分証を提示しろ。」
うわぁ・・・・、これはハズレだな。すごい柄の悪い奴が検問していやがる。しかも、翼、てか俺をスルーしてる。明らかにリィナとティナを見ている。
「俺たち三人は流れの旅人なんですよ。ですから、身分を示せるような物がないのです。」
「なら、仮交通書を発行しないとだな。1人5万Gだ。そして、入国時には身体検査を行う。」
ちっ。こいつ、俺たちが相場を知らないと思って高額を吹っかけてきやがった。そして、おれのリィナとティナを下衆い眼で舐め回すようにねっとりと見てやがる。・・・・よし、決まりだ。検問官に近づいて耳元で囁く。
「・・・・調子に乗るな、下衆が。お前などすぐに殺すことが出来るぞ・・・・」
殺気を十分に込めた言葉で検問官は息を詰まらせている。
「くっ・・・・ッハァ・・・・ッハァ・・・・クッソ・・・・今回は見逃してやる・・・・」
「そりゃ、どうも。・・・・最後に。次にそんな態度を取れば命はねぇと思え・・・・」
再度殺気を込め言い放つ。検問官にだけ向けた強烈な威圧で腰が抜けたようだ。相場の金を検問官の腹に乗せ、再び歩き出す。
「まずは冒険者ギルドに向かうか。それとお前たちにもギルドカードを作ってもらうからな。」
「わかったのじゃ。」
「・・・・うん」
さすがに飛ぶわけには行かないから、歩いて向かう。歩くこと14~5分でようやくお目当ての場所を見つけ、中に入る。昼時とあって冒険者と思しき奴らは少ない。しかし、歩いていた時もそうだが、俺の翼を見て驚いている。しったことではないが。カウンターにはクールで麗人のような女の子がいる。他にもいるが、そこに行ってみた。・・・・好みとかじゃない。
「・・・・ようこそ。冒険者ギルドへ。ご要件はなんでしょうか。」
oh......なんという棒読み。しかも、俺にべっとりとくっついているリィナとティナを見て、俺を蔑むように見ている。とんでもない、クールビューティーでございました。
「すいません。ギルドに登録に来たのですが」
「そうですか。ではこの用紙にお名前をお書きください。発行料金は1人500Gです。代筆も可能ですがどうしますか?」
「自分たちで書けるので、大丈夫です。」
「では終わりましたら、お声をおかけください。」
「終わりました。これからどうするのですか?」
「これから、ステータスを確認させて頂くので、このギルドカードに血を一滴お願いします。」
「わかりました。リィナ、ティナ我慢しろよ。」
「うむ。」
「・・・・はぁい。」
「・・・・これで完了です。これが貴方達の身分証となるので取り扱いにはご注意ください。無くした場合や盗難にあった場合はすぐに申し出ること。差し押さえをし、新たなカードを作ります。この時は手数料として1000Gをいただくことになっていますのでご了承ください。では、続いて冒険者について、お話いたします。冒険者にはrankが設定されており下からE~Aとなっており、さらにS・SS・SSSそして、最上級rankとしてXとなっております。お三方はErankからのスタートです。rankをあげるには依頼をこなし評価を得てポイントを貰うか、または、モンスター討伐依頼をうけ証明部位を持って帰りポイントに精算するかです。次のランクアップには30P必要です。精算については、依頼とは関係なくともいつでも致しますのでいつでも持ってきてください。ですが、ポイントには換算されません。お金のみとなります。評価については依頼主からの判断に任せてあるので一概には言えません。そして、Crankへの昇格からは実技の試験も存在します。BrankからArankの冒険者を教官としお呼びしその方と手合わせをし、合格か不合格か決定します。不合格の場合は再びDrankとして2ヶ月間活動してもらい、再び受けることができるようになります。B・Arank冒険者も暇ではないのでこういった処置が施されています。一通りは説明しましたが、質問はありますか。」
俺たちは唖然とする。一気に呼吸をしているのかも分からないぐらい綺麗な声で長い説明をこなして見せた。ティナは途中から俺に身を預けて眠っている。・・・・可愛い。
「えっと。rankSになるにはどうしたらいいのですか?」
「お答えします。Aまでなら依頼をこなしていけば成りうる事は可能ですが、Sからは特殊になっております。評価基準は単独でと言う条件下でのものですが、『竜種』を討伐できるか。ダンジョンを1つでも攻略できるか。革命的な発明や発見をしたか。で判断されます。ランクアップにはギルドマスターの会議によって決まりますので、時間がかかります。過去にはSSまで上り詰めた方と3名ほどいますがrankSSS・Xに上り詰めた方はいません。」
「そうですか、大体の事はわかりました。すいませんが、このあたりでご飯が美味しく人格の良い店ってありますか?」
「それでしたら、『憩いの館』がオススメです。こちらは『憩いの館』への地図ですのでお使いください。」
「ありがとうございます。では失礼します。ティナ起きろ。リィナいくぞ。」
「どういたしまして。気をつけてお帰りください。」
「了解じゃ」
「・・・・コウ、まだねむぅい〜」
「じゃあ、ティナにはご褒美なしだな。」
「やだっ!ティナもほしい〜。おねがいっ。」
「しょうがないな。ちゃんと宿に着くまで起きてろよ」
こうして、ギルドへの登録も終わって一段落だ。あとは雑貨屋などで必要品を買い足しておけばいいな。『憩いの館』かぁ。ちょっとは楽しみだ。
そうして、ギルドをあとにするのだった。
次回は『憩いの館』へ向かい、翌日には・・・・。
とは言うもののどうなのかは不明です!