表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間不信のチート無双(仮)  作者: 如月亞魏兎
4/22

1-4

〈○○の心得〉とつくスキル、各魔法のスキルは後からでも、習得できる。しかし並大抵の努力では取得できない。自動回復系のスキルも簡単には取得出来ないが魔法系のスキルよりは比較的簡単に習得できる、設定です。あと、過去3話のテータスをちょくちょくいじります、ごめんなさい。

少しずつ、主人公を強くしていきます!


フラグ回収お疲れ様です。紅です、はい。えっ?どうしてそんな口調なのかって?嫌だなぁ、ただ現実逃避してるだけですよ。・・・・はぁ、やっぱり嫌な予感が当たった。訓練が始まって2ヶ月になるんだが、座学、実技の両方あるんだが、座学自体は俺は問題ないのだが、いかんせん条件がわからずにいるから、訓練でLvが上がったとはいえ周りとの差が開く一方だった。そして今、その問題の実技の訓練だ。教官の1人はアルガス、なかなかの猛者だった。魔法はもちろん、片手剣、両手剣、大剣、槍、弓、大斧、双剣と様々な武器を使いこなしている。もう一人が王族近衛兵隊副隊長のファルザム・アランドロン。前世でいうと、時代遅れの熱血教師みたいな、熱血さんでした。こんな性格なので、俺は早々と目をつけられた。腕はかなりのものなのだが、性格がなぁ・・・・。


「ハッ ハッ ハッ ハッ」


そして俺は、ファルザムに片手剣の稽古を受けていた。何故かこの二ヶ月で、俺は大半の武具を扱うことが出来るようになったが、本当は最初の方で見限られたくて、大斧を使ってみたら三日で〈大斧の心得〉を取得してしまった。それで、ファルザムに火がついて、あれこれとマスターさせられた。これが最後の武器で、取得の難しい武器に関しては同じ理由で使ってみたの結果はいとも簡単に取得できてしまった。


「ファルザム副隊長、隊長がお呼びになられております。至急参られたしとのことであります。」


「すまんな、紅。悪いが隊長に呼ばれたので、あとは自主練習をしていてくれ。」


「わかりました。」


ファルザムが居なくなってからも、片手剣を振り続けた。感覚的に後少しでスキルが手に入りそうだな。まぁ、少なからず楽しかったから、いいとしよう。だが、取得出来たらどうするんだろ?


--------------------------------------------------


一方では、アルガスに訓練されている、泰人や詩音(ファルザムは俺しか訓練してないから俺以外全員なんだけどね)も実力をつけてきた。Lv.も上がっておりスキルの熟練度を上げていた。そんな中、俺に気づかれないようにこちらを睨みつけている、者たちがいた。泰人と俺以外の弘樹を筆頭にした男子だった。スキルのレベリングもスキル取得もそう簡単ではない。しかし、「無能」が自分たちよりも早くスキル名はどうであれ、取得している事が腹ただしいのだ。しかし、いまはアルガスの目があるので、大人しく訓練をしているが、タイミングを計っているように、俺へのとある『計画』が進められていた。しかし、俺はそんなことは露知らずに訓練をし続けている。


--------------------------------------------------



さらに4ヶ月の時が経ち、俺は魔法の訓練をしていた。なぜって?そりゃ、武器は全部制覇したからに決まってるじゃん。まぁ、全部Lv.1だけどね。片手剣のスキル取得後、ファルザムは余計に燃えちゃって近衛兵隊から魔術師連れて来たり、アルガス班が休んでる間にアルガスを連れて来て魔法の稽古をしていた。おかげで、魔法すらも制覇しそうな勢いです。今日は訓練が休みの日なのだが、特別やる事がないので、修練場で魔法の訓練をしている。


「『ファイヤーボール』」


火弾を作り出し、的に当てる。


「『アクアバレッド』 『ウィンドカッター』 『ストーンバレッド』」


俺は続けざまに放ち、的に当てる。訓練の結果で、今では『詠唱破棄』と『並列思考』でスキル名だけで、発動できるようになった。しかしこれらは初級魔法でMP消費2だけなのだがいかんせんMPが低いから、大事に使用しないといけないのだ。そうして、MPが尽きるまで魔法の練習を終え休憩しているところに、弘樹率いる男子たちがやってきた。


「よう、[無能]の桐生君。OFFでも訓練とは性が出ますねぇ。忠告なんだが、どれ程頑張ろうが[無能]なんですから程々にしといた方がいいじゃないのか?そんな風に実戦中になられてもお荷物なので出しゃばらない方がいいぜ。」


弘樹は嫌味ったらしく嗤いながら言ってきた。


「忠告どうも。だけどお前らに助けられるのだけは嫌だからやってるだけ。別に気にしなくていいから、どっか行ってくれ。」


「てめぇ、調子こいてんじゃねーよ。」

「[無能]の癖に」

「弘樹が下手に出てるからっていい気になりやがって!」


取り巻きの男子達が吠える。ピーピー五月蝿いな、まったく。


「じゃあ、そこまで言うんだからどれ程強くなったか勝負しようぜ。武器は訓練用の木刀で、魔法の使用もありの時間無制限、相手が降参するまでのルールで、まさか逃げ出したりはしないだろ?」


と弘樹は言ってきたが、逃げるも何ももう俺を取り囲んでんじゃん。絶対に断っても仕掛けてくるんだろうなぁ。仕方ないな。


「わかったやろう。じゃあ、木刀とMPポーションを・・・・」


「ほら、木刀だ、受け取れ」


弘樹は取り巻きの1人から、木刀を受け取り、一本をなげてよこした。えっ?ま、まさか・・・・


「よーい、スタート!!」


「ちょっ、ちょっとまてよ!!」


「待つ必要がどこにある?お前は木刀を持っているし、勝負に承諾しただろ?」


「くっそ!」


しかし、こちらは片手剣用の木刀、あっちは大剣用の木刀である。エンチャントがかけられてるからやすやすとは壊されないが、こちらにとって分が悪い。


「どうした躱しているだけじゃ、なんもならないぞ!!『フレイムランス』!!」


「っ!?」


魔法まで、使ってきやがった!畜生、見落としていた。[無能]と呼ばれていた俺が目立ったしまったことに気がついていなかった。あいつら俺が気に食わないからボコりに来たんだな。


「くっ!」


弘樹もこの期間で技術を身につけていた。


「『兜切り』!!」


カンッ!!

しまった!木刀を弾かれた!やばい!


「呆気ないなぁ、全然つよくなってねぇじゃないか。なぁ!実践じゃ敵は待ってはくれないんだぜ!」


そういって、弘樹は俺を蹴りとばす。Lvは一緒なのだが、ステータスが倍近くあり、成す術がない。しかも、降参と言わせないために顔も狙ってくる。そして、


「おらよ!!」


両手剣を振り下ろす。振り下ろされた場所はおれの右腕だ。

グギャ

嫌な音が聞こえて、右腕を見ると曲がってはいけない方へ曲がっていた。


「ギャァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァ!!」


激痛が襲いかかる。


「うるせーんだよ!ギャアギャアさわぐんじゃねー、よっ!!」


腹部に弘樹の強烈な蹴りが入る。こちらも、一部の内臓をやられ、口から血を吐き出す。


「グハッ、ハァ・・・・ハァ・・・・、クッ・・・・」


瀕死の状態になって倒れてる俺に弘樹が歩み寄って来ている。そこへ


「何してんだ!!お前ら!!」


そこへ、泰人と詩音が駆けつけた。やっぱ頼りになるなぁ・・・・


「紅君、いま治してあげるね!『ハイヒール』!」


「よう、弘樹、紅に何してんだ?」


「見りゃ分かんだろ?勝負だよ、勝負。俺はちゃんとあいつにも聞いたし、不意打ちしたわけでもねぇよ。実戦じゃあ、敵は待たないと教えるためにこうして、心を鬼にしてやってやったんだから、悪いことじゃねぇだろ?」


「だとしてもだ!腕を折り、内臓までやってるじゃないか!勝負なのに、殺す気か!」


「ちゃんと降参すれば、やめたのに、降参しなかったのはあいつなんだから、仕方ないだろ?」


「お前ってやつは・・・・!!」


「もうやめろ・・・・」


「紅!大丈夫か?」


「詩音のお陰でなんとかな、あいつが言ってることは事実だ。あいつを責めちゃダメだ。」


「だけどっ!!」


「俺のために怒ってくれてるのは分かってる。でもいいんだ。今回は俺が悪かったんだから。それでいいよな、弘樹?」


「あぁ、だとよ?正義のヒーローさん?ギャハハァ」


弘樹たちは泰人たちの乱入もあったが、俺をボコボコにできたのに満足し、修練場を後にしていった。


「何があったんだ?紅」


「実はな・・・・」


泰人たちに経緯を話した。二人とも話の途中でもおれのために怒ってくれているようだ。


「このことは、美紗先生やアルガスたちには内緒で。第三者の介入で余計なことにならないようにしたいからさ。」


「紅君がそう言うなら」


「わかった。だが、何かあれば俺たちに声をかけてくれ、絶対に助ける。」


あぁ、頼もしいな、でも。いつまでも助けられる側にとってはこれ以上辛いものはないんだよな・・・・。


こんな調子で、あの日を境に弘樹たちからの嫌がらせが始まり、さらに1ヶ月が経ち、そんな不安を抱えたまま1週間後には迷宮攻略が始まる・・・・。



いやぁ、ごちゃごちゃしてきましたね。訓練の場面は作者都合のため端折りました。(ゝω・) テヘペロ!いよいよ、迷宮攻略です。果たして主人公たちはどうなるのか、攻略できるのか、できないのか。こうご期待!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ