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お久しぶりです。自分の進路でなかなか時間が作れなかったので、かなり遅くなってしまいました・・・。
今回で泰人たちの話はおわりです。
ガチャ。
入ってきたのは泰人君と久遠、アリスだった。
「詩音。よかった、目が覚めて。」
微かにだが、泰人君の目元が腫れている。泣いていたんだろうか。
「詩音、落ち着いて聞いてくれるか?」
「ねぇ、その前に紅君はどこ?私、途中までしか覚えてなくてさ。気づいたらここで眠ってた。最後に記憶にあるのは紅君がボスと一緒にいるとこなんだよ。気絶しちゃってたから分かんないけど紅君も一緒だよね?紅君も呼んでよ。」
「紅はここにはいない・・・・・・まだ、迷宮の中だ。」
「なんで、そんな嘘つくの?いくら泰人君でも冗談が過ぎるよ。」
「嘘じゃない。真実だ。俺たちはあいつを置いて撤退したんだ。」
「やっぱり・・・・・・そう・・・な・・・・・・んだね?夢・・・・・・だったら良かったんだけどなぁ。」
やはり、紅君がいないのは事実だった。もう感情を抑えておけない。さっきは慌てて涙を拭って置いたが、また溢れ出した。
「安心しろよ。あいつはあんなことでくたばるような奴じゃないのはお前だってわかってんだろ?あいつが俺らに何も言わずに消えるなんてことするかよ。」
「でも・・・私は紅君を助けられなかった・・・・・・」
「それは、俺もだ・・・。だからこそ、俺たちは今以上に強くならなければならないんだよ。あいつに早く合流するには。それとも、詩音は紅を信じられないのか?諦めるのか?お前の気持ちはそんなものだったのか?」
「そんなことない!・・・でも私の力じゃ・・・」
「俺たち3人はそんな程度の結びつきだったのか?お互いに辛い時や悲しい時は共に頑張ってきたんじゃないのか?それに、あいつは俺たち以外から素直に言うことを聞くとでも思ってんのか?」
「そうだよね。私たちじゃなきゃ駄目だよね!」
「あぁ、そうだ。紅は俺たちを待っている筈だ。だがサイクロプスに勝つにはまだ力が足りない。だから少しでも早く力をつける。いけるな?」
「うん!」
「そういうことなら、私たちも手伝うよ。」
「手伝うよぉ。詩音のために。」
「ありがとう!2人とも。」
「それじゃあ、詩音が回復するまで俺たち3人は自主訓練だ。詩音は今日はゆっくり休め。身体は魔法で回復できても心理的には無意識でもダメージを受けているかもしれない。だから、今日を心の整理に使ってくれ。それでもまだかかるようなら、ゆっくりでいい。お前の納得いく答えが出るまで考えろ。絶対に紅を助けるぞ。」
「「「わかった。」」」
「よし。待ってろよ、紅!必ず再開するからな!」
こうして、俺たちは紅を見つけるためのチームを結成した。他の男子、女子ともに安心して行動できるような奴に声をかけたのだが、全員が空振りだった。『死』の現実から逃げ出す者、攻略組の弘樹たちの根回しなのかは分からんが、弘樹からやめろと言われてたり、ただ単に紅がどうなってようとどうでもいいひとしかいなかった。美沙先生は紅のことを心配しているのだが、非戦闘職なので、声はかけなかった。
そして、3三ヶ月後に俺たちは再度あの迷宮へと乗り込む。
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「あぁ、気持ちがスッキリしたな!」
「そうっすね!」
「まさに計画通りだったな!」
弘樹たちは大広場の隅の木陰で集まって話していた。しかしダークサイクロプスの強さに恐怖した者や『死ぬ』と言う現実からグループを抜け出す者もおり、今では3人しかいない。
『計画』とは、ただ、シンプルに紅を陥れる事だ。今回は異例の事態だったが結果オーライだった。紅は俺らにとっては邪魔の何者でもなかった。だから、迷宮で自分たちの対処できなくなったところであいつを囮にしたりして、消そうと考えていたのだ。
「あの化け物には正直驚いたが、まさか、こんなに簡単にいくとはな。まぁ、化け物のせいであんまりLv.が上がらなかったな。ステータスでも確認するか・・・・・・。って、なんだこれは!?」
「どうしたんだ?弘樹」
「なんすか?」
「これだ・・・」
そういって、俺のステータスを2人にみせた。
渡辺弘樹
Lv.16
職業 狂戦士
種族 人族
称号 異世界人・殺人未遂
HP 1570/1570
MP 1300/1300
PP 1200/1200
ATK 1640
DEF 1650
STR 1560
INT 160
RES 1840
DEX 1670
AGI 1470
LUK 100
〈スキル一覧〉
・火魔法Lv.2
・水魔法Lv.3
・風魔法Lv.1
・土魔法Lv.1
・光魔法Lv.1
・闇魔法Lv.1
・両手剣の心得Lv.6
・魔法剣
〈ユニークスキル一覧〉
・鑑定 Lv.1
・限界突破Lv.1
Lv.もあがり、成長していた。しかし称号に『殺人未遂』がある。まぁ、最悪でもあんな化け物相手に死ぬ筈だ。それなら『殺人』または『殺人者』のほうが合ってる。しかし、『殺人未遂』なのだ。どうやって生き残っているのかわからないが、これが本当ならやつは生きている。
「『殺人未遂』てなんすか?」
「よくは分からんが、要はあの屑はまだ生きてる可能性が高いってことだ。」
「なんでっすか。」
「よく考えろ。あいつが死ねば『殺人者』や『殺人』とかになる筈だ。しかし、これは『殺人未遂』だ。モンスターが殺したからそうなってるのか、やつが生きているかのどちらかと言える。今回は後者があってる気がするからやつが生きている方が可能性は高いと思う。」
「へ〜。そうなんすか?難しいことはあんまわかんないっすから。」
「まぁ、他の誰も俺のステータスを覗くやつはいないだろうが、しれれば状況が一変してしまう。あいつが死んでねぇと思ってそうなやつもいるからな、この事がバレないようにしなければな。知らなくても探しに行きそうだからな。万が一にも助かりやがったら俺やばいからな。戦力が増えねぇように全員に【そういう奴らに手を貸すな。無駄死にに行くようなものだ。】と伝えて回るか。お前らも手伝えよ?いいな?」
「あぁ。」
「了解っす。」
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「回ってきたっす」
「まわってきたぞ。」
「どうだったよ?」
「詩音と泰人、アリスに久遠がやつを探しに行くと話し合ってるのを聞いたから、他のヤツらに先回りして言ってきた。」
「俺もっす。」
「4人か。まぁ、上々だな。俺たちももう一度あの迷宮に潜るぞ。あいつらより先に見つけ、こんどこそ殺す」
「「分かった(っす)」」
「待ってろよ・・・・・・今度こそ息の根を止めてやる!」
こうして、泰人たちと弘樹たちの二つの思惑が交錯する。
次からは、再び紅の視点に戻ります。
ではつぎをお楽しみに!!




