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GODS  作者: とろろ
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無邪気な少年少女

荒れ果てた、かつで街であったその場所にその少女と少年は立っていた。


「フタヒトマルナナ…で、あってるかー?」

「うん、大丈夫だよ。」

「こんな面倒くさい言い方しないでも別に時間が分かればいいじゃねーか…。」

「まあまあ、昔から使ってるものなんだし。」


前方には禍々しい気配を放つカミサマ。

しかし、この年若い二人はそれに臆することもなく、ただ普通に…。

そう、本当に普通に会話を続けていた。


そして、


「まあいいや。んじゃ、時間も確認したところでいっちょ…」

「やりますか!!」


放たれる殺気。

それはあのカミサマからではなく…まぎれもない、この少女たちからであった。


少女は背負っているバッグを漁り、「お菓子のゴミ」を取り出した。


少女が手に取ったいくつものそれは、少女の手中で刃となり、それらを少年の前へと投げた。


そして少年は自分がよしとするタイミングで指を鳴らす。



バンッ



激しい爆発音を伴い、少年の前の刃はカミサマの元へ。


刃はカミサマを切り裂き、闇夜にその苦悶の叫びが響き渡る。


「今回のは案外雑魚だなぁ」

「さっさと終わらせて帰っちゃおうよ、千羽?」

「だな。頼むぜ千誓!」


千誓と呼ばれた少年は、再び指を鳴らす。

その瞬間、千羽…そう呼ばれた少女はすさまじい速さでカミサマの方向へと「弾かれる」。


「悪いな、お前の宝物…壊すよ。」


そう言って自らの腕を刃に変え…カミサマの中へ、腕を切り込む。


切り裂いて、抉って、また切って、また抉って…。


カミサマの叫びは止まない。


抵抗もない。


そうしているうちに、千羽の腕(刃)は「何か」を切った。


カミサマの叫びは止み、黒い血が降り注ぐ。


「お疲れ様、千ちゃん。」

「おう、千誓もな。」


黒い雨に降られて、2人は無邪気に笑う。


2人の腕には「GODS」と書かれた腕証が付けられていた。




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