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襲来
『5番地区にカミサマ出現。
予知された出現ではありません。
GODSは至急向かわれたし。繰り返します…』
非常を知らせる放送と共にベルとサイレンが喧しく鳴り響く。
モニター等の機器で四方を囲まれた一室では、様々な指示が飛び交い、人は忙しなく動いていた。
「しっ…司令!!
現在21:08をもって、この基地内にGODSを確認出来ません!!」
「標的、南に向かい移動中。
この先にあるのは第8番地区……。
いえ、標的はその向こうのF1番地区に向かっています!」
焦りの色を顔全面に浮かべて声を張り上げるオペレーター達。
「「「司令!!!」」」
一斉に、一人の男性を見る。
私たちは、どうしたら…。
期待、不安、信頼。その思いをのせて。
「大丈夫だ。…どうせ双子が向っているだろう。
お前たちはいつも通りにサポートに徹しろ。」
その一言だけで、場は再び喧騒に戻る。
「神風姉弟に至急連絡を!!」