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孤独なヒーロー達  作者: 林 秀明
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第八十話 ネフェス団結成

「リボンが復活して、あとはマリ姉だけだな……」

ウルフの一言に皆真剣な顔つきになった。まだ問題を解決したわけではない。

「そうだね。これが始まりの第一歩だ。まだやるべき事がいっぱいある」

ショーは拳に力を入れて言った。顔つきが以前よりも男らしくなっている。

「男らしくなったやん!! かっこええで自分!!」

「そうだな。ショーもそうだが皆ここへきてたくましくなっている。チームとしての結束力も抜群だ。ヒーロー部も解散だな」

「ええっ!? ヒーロー部解散しちゃうんですか?」

リボンが笑い顔から急に泣き顔に変わる。

「学校としてのな……これからはブラック・ⅰ団を本格的に壊滅させるために生まれ変わるんだ。ネオ・フェニックス団としてな」

「ネオ・フェニックス団!?」みんなは一斉にウルフの言葉に反応する。

「そう、略してネフェス団。マリ姉も加えてのな」

「いいね」皆がそれぞれ新しい団の誕生に言葉を放つ。

「皆一度は挫折を味わって苦しんできた身だ。それは不死鳥のように新しく生まれ変わり、そして新しい仲間(ネオと一緒に……」

「先生、言葉はいらないですよ。みんなもう想いが繋がっているので言わなくてもわかる」

ショーはみんなの顔を見上げながら言った。みんなは何も言わずに頭を縦に振る。

「そうだな。お前たちは本当にいい生徒達だ!! 先生嬉しいぞ」

「俺とアイちゃん、キンジョーは違うけどな」

「いいじゃない。私たちもこれから共に闘っていく一人の生徒として」

アイは本間に横肘を入れながら、にっこりと笑った。


「みんな行きましょ。マリ姉を迎えに!!」

リボンは布団を天に投げ、ベッドから降りようとした。が、自分の姿に顔が赤くなっていく。

「なんで、パジャマなの?」

「リボンのお母さんとの戦いで服が破れて、お母さんが用意してくれたのよ。かわいいじゃない」

「でも今時クマのキャラクターのパジャマは……ちょっとな」

マゴが手を口に当てバカにした時、硬い枕が剛速球でマゴの顔を打ちのめした。

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