表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独なヒーロー達  作者: 林 秀明
58/153

第五十八話 改めて

「改めまして私は星川愛こと、スター☆アイって言います、ヨロシクね!!」


「いいね。アイちゃん!!」

本間が横割りして声援を送る。


「おっ!おっ!おっ!」


ウルフは嬉しそうに新しい3人の仲間を一人ずつ観察する。


「ショー、マゴお前たちよくやったな。たいしたもんだよ。よくわがままなアイを仲間に入れたもんだ」


「先生、いやウルフお久しぶりです。ようやく自分を見つける事が出来ました。この子たちのおかげで…」


「嬉しいのはこちらの方だ。お前が入ればチームとしても大いに活気づく。こちらこそありがとう」


「ウルフもう2人も紹介するね。こちらが金城真君で私のマネージャー。そしてこちらが私のファンの本間タクマ君よ」


アイは左右の二人をそれぞれ紹介した。


「金城誠です。アイのマネージャーをしています。能力はありませんが、雑用は何でもしますので宜しくお願いします」


「ウルフだ。よろしくな」

ウルフは手を差し伸べ、2人は握手をした。


「本間タクマっていいます。帝京大学文芸学部で2年してます。能力は…まっいいか。君たちの事はまだ信用してないけど、よろしく」


「ウルフだ。別に俺たちとは無理に馴れ合わなくてもいい。ただ力を貸してくれ。頼む」


「キミが噂のリボンね。アイよ。ヨロシクね」


アイはリボンの顔に近づきふむふむと頷いている。


「よ、よろしくお願いします」


アイは目線を横に向け恥ずかしそうに言った。


「あのさー」


「はい!?」


「リボン、眼鏡取ったほうがかわいいよ」


「そ、そんな事ないです」

リボンは後ずさりし、ウルフの後ろに隠れた。


「恥ずかしがり屋なんだね」

アイは妹をいじめるかのような少し憎たらしい顔で言った。


「何をしてるんだ。仲間も増えた所で今後の事を話すぞ。危機が迫ってるからな」


みんなはウルフを囲むように並んだ。もちろんマリ姉の姿はそこにはない。



「現状スパイダーの行方を追っているが、今の所情報が全くなく困難を極めている。早く見つけないとまた事件が起こる可能性が高い。またマリ姉の行方はまだ知らずだ。彼女が入れば、またチーム力が変わってくるのだが…」


「スパイダーってあのブラック・ⅰ団のよね!?」


アイは神妙な顔つきで尋ねる。


「そうだ…」


「確かにその名は聞くけど、私も見た事がないわ。けどその仲間なら知ってるかも…」


「本当か!? どこのどいつだ!?」

ウルフは明るい顔になる。


「えーと、前に帝京大学でのライブ後に立ち寄った居酒屋のお兄さんがブラック・i団の事を語ってたわ。えー、ほら誰だっけ?」


「自分行ってないんで」

金城は困った顔をし、横に首を振る。


「あぁ、もう!!あだ名が印象的なイメージがあるんだけど…」


「もしかしてバーナーのことか?」


みんなは一斉に本間の方へ目を向けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ