表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独なヒーロー達  作者: 林 秀明
42/153

第四十二話 ウキウキ?握手会①

「昨日はよく眠れたか?」

マゴは片手を上げ、おはようの挨拶をする。


「うん、ぐっすり眠れたよ。今日は行く前の作戦会議はないんだ…」


ショーは飲むヨーグルトを片手に参上する。寝起きの頭はぐしゃぐしゃである。


「そうだ。早めの行動をしないとまた奴らが襲ってくるか分からないからな。ウルフ達はもうマリ姉と接触しているみたいだぞ」


「わかったよ」

ショーは頬っぺたをたたき気合いを入れなおす。


「それで、これからどうするの?」


「ショーくん、これを見たまえ」

マゴはにやにやしながらポケットからチケットを取り出す。


「何それ?」


「スター☆アイ握手会のチケットさ。アルバム1枚購入で握手会券がプレゼントされる。ほら1枚やるよ」


「2枚もアルバム買ったの?」

ショーはびっくりする。1枚3000円でも中学生にとっては大金だ。


「大丈夫だ。以前ウルフの知り合いがくれたのさ。それよりも本日鴨橋ホールにて13時から開催するんだ。急ごう」


「スター☆アイと直接会えるの?」


ショーはヒーローを忘れてテンションが上がる。


「そうだ。握手するその時がチャンスだ。ブースで隔てられているらしいから、1対1の可能性が高い。1人時間は約10秒から15秒だそうだ。ラストチャンスと思ったほうがいい」


「その…マゴは大丈夫なの?」


「俺か…」マゴは一瞬考えたフリをした。


「大丈夫さ。俺はスター☆アイが好きだし。今でも同じ気持だ。前回は嫌な部分を見たかもしれないが、それでも俺は…やっぱり好きなんだ」


「そっか…」ショーはほっとした顔をした。


「じゃあ、行こうぜ相棒!」


「おうよ!!」


マゴは晴れ晴れとした顔でポケットにチケットを押し込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ