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孤独なヒーロー達  作者: 林 秀明
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第二十九話 ウルフの妙案

「よーし、みんな来たな。作戦決行だ!!行くぞー!!!」


「まだ何も聞いていないんですけど…。」ショー達は呆気にとられた。


「分かっているぞ。ヒーローたるもの雰囲気を和やかにし、仲間の和を整える事も必要だぞ。お前たちはまだ分かっちゃいねぇな」


ウルフはホワイトボードをバシっと叩く。


(先生はポジティブで前向き思考が強すぎるんだから出来るんでしょ)

ショーは心の中で思った。


「時間がないから手短にいくぞ。一昨日話したとおり今日は二手に分かれて行動をしていく。何か情報があれば即携帯へ連絡。危険を感じれば即逃げろだ。状況によってはショーは連絡係となって情報収集をするかもしれん。頼んだぞ」


「ラジャー」ショーは元気に返事をした。


「そして今回二手に分かれたのはスパイダーの情報を広く集める意味もあるが、もっと仲間を集めていかないといけない。これからどんな場所でどんな敵と出くわすか分からない。強敵と戦う時は何よりも仲間の団結が必要だ。仲間が多ければより団結力が大きくなる。」


「仲間…」リボンは昔の自分になかったその言葉を復唱した。


「そうだ、仲間だ。仲間になれそうな奴を見つけたらすぐに俺に連絡してこい。俺がすぐに会いに行く。最悪でも連絡先は聞いておけ。チャンスを逃してしまうからな」


「ラジャー」マゴは意気揚々と返事をする。


「最後に我々以外でもヒーローはたくさんいる。ブルー・MT団やグリーン・G団、…そして会う事はないと思うがミカエル率いるホワイト・α団だ。」


「ミカエル!!」ショー達はびっくりした。


ヒーロー至上最高ランクSランクに所属するスーパーヒーロー。テレビでは姿は見せないが、その功績に右に出る者はいない。


「驚かなくても心配ない。会う事はまずない。」


ショー達は意気消沈した。みんなの憧れのヒーローに会えるかもと思ったからである。


「僕たちにも団の名前はないんですか?」ショーはふと疑問に思った。


「それなんだが…ずっと考えているんだがいい名前が思いつかなくてな…また出来たら教えるよ。」ウルフは困った顔をした。


「よし!!グタグタしている間もない。作戦を開始するぞ」


「1、2のファイヤー」ショー達は掛け声をした。


「何だそれは?」ウルフだけ一人きょとんとしている。


「みんなで掛け声決めたんです。やる気が出てかっこいいんで。」マゴは胸を張って言った。


「俺にも先に教えておいてくれ。」


「ウルフも抜け駆けしたでしょ。」

リボンは優しくきつい言葉を言った。


「…」


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