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第百四十九話 極刑の間②
「おいでやす〜」
「晴子さん、何でそこにおんねん?」
にょっと現れた晴子さん。顔は晴子さんなんだが・・・身体は鉄くずに覆われていて肌身はあまり見えなかった。
「まさか、キメイラにされたんか?」
「違うわよ、ここへ来たら真っ裸だったのよ。鉄製の服を急ぎこしらえただけ」
晴子はぎこちなく一周して服を披露した。
「じゃああんたも捕まったんか?」
「そうよ①の門を潜る時に奴らに捕まってしまって・・・うっかりだったわ」
「何で手錠されてないねん?」
「運が良かったのよ、ただ裸だったけどね」
晴子の姿が近付く。歪な戦国武将の姿に似ていた。
「お嬢さんは?」
「無事や」
「おばちゃんには無事って言ってくれないのね」
突然地響きがした。
天井が崩れると思ったら、壁から水が溢れ、室内へと浸水していく。
「お互い死の運命からは逃げれないのね」
晴子は皮肉そうに言った。




