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第6話 ~さゆりvsぶりっこおばさん~
・・・思ったより強いな・・・
このぶりっこおばさんも、能力持ちなんて・・・
しかも、人の心の中を見ることができる能力って・・・
厄介やな、マジで・・・
「ほらほら! ちょこまかと逃げてないで、かかってきなさいです~♥」
・・・どうやって近づこう・・・
あたしは眉を寄せながら考えていた。
すると、相手の動きがゆっくりに見えた。
相手の心理が見えてきた。
気が付くとあたしは、ぶりっこおばさんの真後ろにいた。
「形勢逆転やな・・これで終わりや・・・」
あたしはそう囁き、撃ち殺した。
ぶりっこおばさんは、バタっと倒れた。
もう・・・犯罪者を殺すのも、見分けるのもだいぶ慣れてきた。
犯罪者は、体のどこかに黒い三日月と十字架のマークがあるし。
あたし・・・あたしたちは犯罪者を殺していった。
まるで、あたしたちが犯罪者みたいだ。
仕方のないことなんだ。
そうでもしないと、元の世界に戻れないから。
それに・・・願いを叶えるためにも。