第3話 ~幼馴染~
今の殺人数は、5である。
少ない数だが、わたしにとったら十分な数だ。
リツさんの殺人数は、15らしい。
わたしより3倍ほど多い。
わたしは、心配していることがある。
銃弾がいつか無くなってしまうということだ。
でもスマホの、武器に関する項目をみると、銃弾は無限にあると表示されていた。
それならよかった。
ザッ・・・とする音がし、振り向くと、
数人ものの犯罪者が、わたしたちを囲んでいた。
なんか強そう・・・
そう思った。
するといきなり、あたりは血の海になった。
振り向くと、フードを被った人が立っていた。
深く被っているため、はっきりとした性別は分からなかった。
でもわたしには、その人の正体はわかっている。
「レンレン!」
わたしは幼馴染の名前を叫んだ。
「さゆ!」
という声が返ってきた。
「さゆ、無事だったのか! よかった・・・」
と、わたしを心配してくれた。
今さっき、犯罪者たちを一網打尽にした人が、レンレン。
本名は、白露レン。
っていうんだけど、昔っからずっといる幼馴染。
とても頭がよくて、身体能力も高いし、天然で、わたしよりも背が高いの。
まさに完璧な人ってこと。
ちなみにその子の能力は、時間を止める能力と、物事をなかったことにする能力だ。
そんな能力があったら無敵でしょ
「さゆ、隣にいる人はどなた様なんだ?」
ときいてきたので、わたしはリツさんを紹介した。
「レンレンも一緒に行動しよ!」
と、わたしが提案した。
レンレンは、
「いいよ、一緒に行動しようか」
と言ってくれた。
わたしは、レンレンとリツさんとともに行動した。
それからも犯罪者と戦闘を繰り広げたが、わたしは2人のアシストをしただけで、
今日1日の殺人数は5のままだった。
ゲームの時間が終わり、
気が付くとわたしたちは、見知らぬ部屋にいた。
ホテルみたいな広い部屋で、最低限の家具が置いてある。
なんともいえないシンプルな部屋だ。
わたしたちはソファーに腰かけ、このゲームについて話した。
約1時間ほど話して、明日の準備をして、就寝した。
~その一方~
ふふふ・・・
楽しみだなぁ・・・
君と会えるのを楽しみにしているよ・・・
さゆり・・・