第1話 ~戦闘前日~
あれから約20分後、再度、アナウンスが流れた。
「みなさん、こんにちは
このゲームの詳しい説明を行います
最初にみなさん、お手元にあるケータイをご覧になってください」
と、流れた。
わたしはすぐ、手元にあるスマホをみた。
スマホには、
わたしの殺人数と、武器の種類と、わたしの能力が表示されていた。
まだゲームは始まっていないので、殺人数は0だが、
武器の種類をみると、扇子はここにあるが、番傘と表示されていた。
(番傘なんて、持っていないんだけど・・・)
と思ったが、足元をみると、番傘があった。
桜の花びらが散りばめられている模様で、
とてもきれいな傘だ。
「今はゲームが始まっていないので、殺人数は0ですが、
凶悪犯を1人殺すと1とカウントされます
ちなみに、各ステージ最低1人は殺してください
殺さなければ・・・死にます
ステージは7段階あり、1日ごとに変わります
タイムリミットは7日間
7日間生き延びれた人には、どんな願いも叶えましょう
ですが、そう簡単にクリアできるとは限りません
日がたつごとに敵もどんどん強くなっていきますから
次はデスゲームを行う日と時間です
AM9:30~12:30
PM1:30~6:30
と、このようになっております
この時間外に殺すと、
敵も死にますが、殺した方の人も死にます
くれぐれも時間の間違いがございませんように
あと、武器については、一人1個か2個ありますので、
その武器で殺すのもよし
人を殺せる能力が使える人ならば、その能力で殺すのもよし
殺し方は様々です
明日から
超能力者VS凶悪犯の7日間の命をかけたデスゲームが始まります
準備をしておいてください」
と流れ、アナウンスが切れた。
会場はざわざわしていた。
無理もないと思う。
アナウンスを聞いたわたしは、
絶対生き延びて、元の世界に戻ってやる
と、そう誓った。