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ラスボス・TS・新たな力だァ? 有り得ねえェ!

なんか置換の方法が解らなかったんで・・・・

それから二年後一一今から1日前の事一一


オレはミソロジ−(神話)級の防具というかゴスロリドレス、武器に身を包み真のラスボスである、クリムゾンジョーカーの元へと続く扉の前に立っていた。


「ふぅ・・・ここまでたどり着くのも一苦労だぜ・・・」


オレは念のためステータスを確認した。


name:SAKI

tribe:クイーンofバンパイアロード

status:HP 150000/150000

MP 100000/100000

STR 49050

DEF 5000

SPD 99999(カンスト)

MAT 99999(カンスト)

MDF 9500


skill:passive:反射▼ 加速の極み▼ 気配完全遮断▼ バトルヒーリングfinal(常時体力・魔力極回復)▼ パーフェクトオーラ(常時全ステータス+30%)

skill:active:全属性魔法▼ ヴァルタナ流剣術始祖▼


title:top of idol(魅力値カンスト 男型モンスターの動きを制限) 吸血女帝(夜にステータス+30%UP 昼にステータス10%down 血を吸うことで覚醒する) 魔導の極み(魔法攻撃力、防御力が50%UP) 神罰(魔法が何処にでも届くようになる。MP消費は変わらない。)


その他いろいろな称号があるが、ここでは省いておこう。

しかしなぜ防御関係のステータスがこんなに低いのかはわからない。

反射のスキルで全ての攻撃を跳ね返してきた代償だろうか?


だが今までその欠点は余り気にした事がなかった。

反射を破れるのは、一部の強者の中でも本当に一握りだったからだ。

しかし、こんなに強いんならクリムゾンジョーカーだって1人で充分だな(笑)


「まあさっさと入ろ・・・」


オレは扉に触れる。するとだんだんと開いて行く。


ガガー・・・・ン


20メートルほどあった重厚な扉が開き、その先にはボスが待ち受けている。その姿かたちを確認するやいなやオレは叫ぶ。


「よし!男だ!」


女や獣型モンスターなら、少し手こずるんだが。


オレはtop of idolの効果を発動させ、ボス部屋へと足を踏み入れる。


「久しいな。このようなところへ足を踏み入れる奴など・・・」


「ええ。貴方を倒しにはるばるやって来た訳。」


オレは少し挑発してバトルの前ふりを飛ばそうとする。ボスの怒りゲージが頂点に達した時、本来するべき会話をオールスキップできるのだ。変に現実味を帯びているのがこのゲームの特徴である。

どうせならメニューからスキップでいいのに・・・


ちなみに女言葉になっているのは、女言葉を使わないと魅了状態に出来ないというのもあるし、長年女キャラを操作していれば、自然と女言葉もでるってもんだ。

ただし人前限定。


独り言などを女言葉にするのは、まだ流石に抵抗がある。


「フン。どうやら私との会話シーンをスキップして、早く戦闘をしたいようだな。」


「え・・・。何でそれを!?」


「さあ?自分で推理して見るといい。まあ出来る訳も無いかな?こんな無能が?ククッ。」


カッチーン。あったま来た。もうキレた。

ステータスUP系の称号を全作動させ、そのまま突っ込む。その速度は99999とカンストしている為、見切れる者などいない。


「スクラップ決定だ!クソ野郎ォ!」


「ふっ。いつまで最強気取ってやがんだ?とでも言っておこう。」


そう、思っていた。


ザシュッ!


「え?・・・。」


体のあちこちを切り刻まれて、オレは傷だらけになっていた。

一瞬の出来事だった為、なかなか理解ができなかった。


「・・・っ。なんで、魅了状態になって無いの?」


「ははっ!外の世界と事を知ってて、魅了状態が効く男モンスター(・・・・)じゃなくて、システムに縛られ無いといっちゃあ答えは見えていると思うがね。」


「まさか・・・プレイヤーだとでもいうの?」


「少し違うかな。私はゲームマスターだよ。」


その驚愕の事実に驚き、息を飲むオレ。


「そんな・・・」


「私はお前が強いと聞いてわざわざラスボスになったんだがな。ただの雑魚じゃないか。システム的な強さに頼っているだけだ。」


痛いところを突かれ、オレは押し黙った。


「つまらないな・・・飽きたし、そのまま死ね。フリーズ。」


なんだ?氷魔法か?

そう思考を巡らせて、対処をしようとしたその時だ。


今度は胸から剣が生えていた。

VRだから痛みは無く、ただの不快感だけだった。はずだったのだが、焼ける様な激痛がオレの胸を襲う。


「がアアァァッ!」


我を忘れて転げ回っていると、オレを見下ろす氷のような冷たい視線を感じた。


「・・・」


痛みに震える手で、最高級のポーションをアイテムポーチから取りだし、傷口にかけようとするオレを見て、ゲームマスターであるヤツは嘲笑を含ませた言葉をオレに投げ掛ける。


「お前はどのみち私に殺されて、この世界から消滅するのだから教えてやる。

何故痛みが?とビックリしているだろうが、これはゲームマスター権限でペインアブソーバを少し上げただけだ。」


「そんな事が・・・。だけど私が聞きたいのはもっと違う事よ。」


この時、ポーションを胸に振りかけて回復をしなかったのは失敗だった。ヤツの興味を引く話で注意力が散漫になっていた時点で、完全にオレはヤツの手のひらの上で転がされていたのだ。


「フリーズについてかな?

これは、時を止める魔法だ。勿論・・・」


再び、激痛。今度は胸と腹も貫かれていた。


「時間制限などのデメリットは無い。」


「う・・・ァ・・・」


激痛に継ぐ激痛で意識が飛びそうになる。

視界の端のHPゲージが赤になり、そのまま・・・。


「まだ・・・死・・・ねるか・・・・ク」


ソ、と続きを言おうとしたが、遂にHPは0になりオレはデータの残骸となって砕けちった。









一一一時は変わって現在


「そうか・・・思い出したぜ。あんな惨めな死に方したのに忘れてたとか(笑)」


まあ、(笑)じゃねえよな。

てかここは何処なんだよ・・・。ふと下を見る。ん?おかしいな。目まで悪くなったのか?

胸があって、地面が見えにくい気がする・・・。


「ッて・・・ええェェェェェェェ!?」


まさか、女になっちまったのか!??

揉んでみる。ほ、本物だ・・・。


死んでここに飛ばされたと仮説をたてたとすると、まだエヴァオン内の筈だ。


だったらあの大蜘蛛も大サソリも説明がつく。

でもエヴァオンであんなモンスターもエリアも見たことが無い。


「もしかして?」


「そう。そのもしかしてよ。」


え・・・誰だ?

放心状態になっているオレをクスッと笑いながら彼女は言った。


「この世界はエヴァオンでも何でも無い、全く違った世界なの。私はここの神をしているわ。」


え?今なんと?

全く、意味がわからないよ・・・


「信じられないって顔してるわね。何とか信じてもらえないかしら?」


「だって・・・」


めちゃくちゃ外見がオレに似てるんだもん!

顔は全く同じだが、髪の色が真反対だ。

あと目の色も黒。

なんかSAKIをそのまま日本人らしい髪と目の色にしたバージョンみたい。


「言いたい事はわかるわ。外見がほぼ同じって事よね?この体は貴方の特徴を真似て作っているんだから当たり前よ?」


「・・・マジか。」


しまった!驚きで、思わず素に戻ってしまった。


「大丈夫よ。私は貴方の全てを知ってるから男言葉を使ってる位で何も驚きはしないわ。いいのよ?別に。」


「あ、ああ。助かる。」


「でも、普段から男の精神で女言葉を使うのは大変じゃないかしら?私に得策が有るのだけれど・・・」


成る程。神様は何でも出来るんだな。流石にまだ完全には信じてないが、オレと同じ体を“作った”と聞くと、な・・・


「何なんだよ?それは?」


「私と貴方が合体する。そして、普段の意識は私が担当し、女言葉を使う。戦闘も貴方と同じとはいかないけど強いのは強いから大丈夫よきっと。」


・・・パードゥン?

余りにむちゃくちゃな事を言っている神様に呆れながらどうやってするのかを説明してもらう。


「なあに。簡単よ!私が精神体になって貴方の中に入り込むの。」


そう言い終わると、神様は光球になってオレの胸に飛び込んだ。え、ちょ。イキナリですか・・・


そうしてオレの意識はブラックアウトした。


すいませんでした!

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