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回想・エヴァオン・厨二野郎だァ? 有り得ねえェ!

書き貯めしなきゃ・・・


アニメネタ注意です

一一一一2年前一一一一





オレの名前は夜神咲。

女の様な名前・・・てか完全に女の名前だが、男だ。

そして16歳の高校1年生。


顔は女顔で可愛いらしい。ちなみに友人が言ってた。

女っぽい名前も相まって、よく女だと間違えられるが、アレはついてる(・・・・)からな!


そしてある日、学校で女友達である結城儚ハカナに、世界初のVRMMOである「evolution.accelerate.online」に誘われた。これは1週間前に発売されたゲームだ。


頭文字を取って、EAOと省略するのではなく、EVA-on(エヴァ-オン)と省略するらしい。

語呂が悪いからだそうだ。


ちなみに儚は、クラスのアイドル的存在で、可愛い。


「エヴァオンねえ・・・」


「うん!今なら新規プレイヤーはLv.50まで経験値2倍なんだって!

他にもアイテムドロップ率5倍とか、10000Gプレゼントとかさ。」


え・・・何そのチート。 オレは心の中で絶句する。だが、最強になるってのは悪い気分じゃねえ。


「なんだ?そのチート特典は!それならやるしかねぇだろ!」


「うん、うん。だよね、だよね!主人公最強系の小説が大好きな君ならそう言ってくれると信じていたよ!」


「そんで?儚はもうエヴァオンはやってるんだよな?」


「いや、やってないんだな。それが。」


「なんだ。やってねえのかよ。」

てっきりやってるもんだと思ってたぜ・・・・


「そんで買いに行くんだろ?どーすんだよ?何処で集合にするんだ?」


「え?ああ。大胆だね君。クラス、いや、学年のアイドルであるこの私にデートとは・・・でも嬉しー!!」


キャー( 〃▽〃)みたいな感じで叫んでいる。

ウゼェ。勘違いも甚だしいし。

こうしている間にも、クラス中の男子がオレを睨み付けて、今にも胸ぐらを掴みに襲って来そうな殺気を放ってきている。


言うなれば、「オレらの儚ちゃんと何を話てんだゴラァ!!」


って感じだろ。だがお前らには儚と話すコミュ力はねェ。


まあこうなることをわかって儚はこんなオーバーリアクションをかますんだけどな。

自分の可愛さを武器にするとか(笑)

あざとい。


「そんな事よりさ。集合場所は何処にすんだよ?さっさと決めろ。」


そんなことだと・・・?

と、クラスの全体の殺気が膨れ上がった気がしたが無視する。


「遠回しかも知れないけど、告白をスルーされるなんて始めてだなー!!まあ嘘だけど。

うーん。じゃ、君の家の前でいいよ。」


「おう。わかった。じゃ、帰ってすぐな。」


告白・・・だと!?しかもそれをスルー?


誰かが叫んだ。


なんだ!!?このリア充が!!爆ぜろ!!


逝け!


その後、一悶着有ったが、時間は過ぎていき、放課後を迎えた。


「バイバーイ!」


「一緒に帰るか!」


「ごめん今日部活だわ!また月曜日な?」


「今日カラオケ行かね?」


放課後を迎え、週末だからか、一気に騒がしくなる学校。

押さえてたテンションを爆発させた感じだ。


そんなクラスメイト達を横目に、オレは教室を出て帰る事にした。




オレが校門を出た頃、後ろから聞き覚えのある声をかけられた。


「夜ァァァァ神クゥゥゥゥン!?」


めんどくせ。

紹介するのも面倒だが、一応紹介しておく。


こいつは神崎峻典。

幼なじみで、家は隣と言うテンプレート設定である。

厨二病真っ盛りで、日々マンガかアニメかラノベのキャラの口調を真似している。


そこまで説明して、考える。

今日はアクセ○○ータか・・・


テンションがぶっ飛んでる時は一方通○さん。

沈んでるときは混沌より這いよるマイナスさん。

カッコつけたい時はキ○トさん、など。

の様に、テンションで使うキャラを決めているらしい。


だから今日はハイテンション、という事になる。こいつは人に注目されているという事を考えてないのだろうか。

考えてないにしても、付き合わされるこっちにも、「ねぇ何アレ(笑)」とか「キモい」とか真顔で言うのは止めて欲しい。完全に降りかかった火の粉状態である。


ああ、本当に面倒だ。と、本日三回目の「面倒だ」を呟きながら、振り返る事にした。


それからアクセ○○ータ

の○○には何を入れても構わないぜ。

ロリでもラレでも・・・


「なんだよ?」


「いやァ。一緒に帰ろォと思ッてな。」


「それ位普通に言えよ。」


「何だ何だよなンですかァ?アブノーマルじゃダメなンですかァ?」


うわ。発狂しやがった。峻典君頭をヒヤシンス。

てかそんなキャラじゃねえぞ。セ○リさんは。


「ダメだろ。この厨二野郎がァ。」


あ、やべ口調移った。


こいつはずっとハイテンションだからほぼセ○リさんの口調が標準なんだよなあ。


だから毎日聞かされてるとこう・・・ね。


オレもセロ○さんの口調になる事があるんだよな。怖い怖い!


「・・・まァイイ。咲、お前エヴァオンやッてンのか?」


「いや。やってないけど・・・だから、今日買いに行く。」


「ふゥン。だッたら手伝ッてやる。オレは発売日に始めたから、結構すすンでンだ。」


「おお。まじか。サンキュー!」


そんな会話をしている内に、もう家の前だ。


「アア。じャァまたな。ログインした所の広場で待ッてるぜ。」


別れをすまし、家に帰って来た。


「ただいまー!」


オレは靴を脱ぎ、綺麗に揃える。

まあ家には姉ちゃんしか居ない訳だが・・・


「お帰りなさい。」


リビングから姉ちゃんの声が聞こえた。

何してるんだ?

姉ちゃんは高校3年で、受験生だからずっと部屋にこもって勉強してたのに。

オレが見に行った先には、衝撃の光景が広がっていた。


「ん、どしたの?」


「どしたの?じゃねえよ・・・何でアンタ、マーズギア3つも買ってんの?」


マーズギア、とはVRMMOをする上で欠かせないものである。ハードというやつだろうか。

一昔前でいうPS4の様な物だ。


なので結構高い。1個50000円位はするはずなのだが・・・


「いいじゃない?宝くじ当たったんだし。」


「あ、当たったの?何円位?」


ってかイキナリ過ぎて実感沸かね。


「ん、1000万円ですな。」


「はあ、そんだけあるんだ。エヴァオン買って来てイイよな?」


てか、こんな金額を話題にして話してるオレ達って・・・

慣れって怖い


「いや、買って来てる。セットがあってさ、それをね。」


「何なんだよ!準備万端だな・・・あ、そうだ。友達・・とエヴァオンするんだけど。ある?」


全てセットで買って来たならあるだろうが・・・


「あるよ?」


「まあそうだろうな。その内の1つは姉ちゃん、もう1つはオレが使うとして、最後の1つは友達に貸していい?」


流石にあげるのはちょっと・・・と思い、「貸す」という名目でエヴァオンのセットを渡そうと考えたのだが。


「いいじゃない。you、あげちゃいなYO☆。」


軽いな・・・仮にも、セットだから60000円する物だぜ?

等と考えていた時だ。


ピンポーン ピンポーン


家のチャイムがなった。

儚かな? あ、いまちょっとだじゃれみたいだったな(笑)


まあ、そんな事はおいといて、急いで開けないとな。


「はいはーい!今開けますねー。」


念のため覗き窓を見ると、別の知らない誰かなんて事は無く、やはり儚だった。


ガチャン


ドアを開けた。


「よぉ。早かったじゃん。」


「ははっ。まあ待たせる訳には行かないからね。早く来てあげたのさ!」


「ああ、まあ立ち話も何だしオレん家入れば?」


オレは儚の小言をスルーし、告げる。


「え、何で?このままエヴァオン買いに行くんじゃないの?」


あ、そうか。

儚はまだ知らないんだ。


「エヴァオンならあるよ?」


オレが。


「え?」


いや。姉ちゃんが。


「ついでにマーズギアも。全部あげるよ。」


「何で?金は・・・」


「大丈夫だ。だって・・・宝くじで、1000万円当たったもん。」


1000万を当てた事を。




一一一一一一一一一一一




あの後エヴァオンセットを儚に渡し、何故かとても残念そうにオレの家から去っていった。無料でエヴァオンが出来るというのに。


峻典とも約束していた、ログインした所一一通称始まりの広場一一で待ち合わせを儚ともしたのだが。


問題は儚と峻典の仲の悪さだ。

儚は峻典の、厨二な性格が耐えられないらしい。

峻典曰く、自分の顔の良さを武器にしてる三下は嫌いらしい。


どうにかなるといいが・・・


オレはマーズギアの設定を終えて、ヘルメット型であるそれを被る。


さて、心踊る第二の生活を、始めよう。


「リンクスタート!」


感想プリーズ!

ヘイ!



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