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つまらない日常
「はー……。今日もつまんねぇ…」
心地いい風に髪を揺らしながら、意味もなく呟く。
ふわ…
「……」
つまんない授業を受けるくらいなら、この居心地のいい体育館裏で寝てるほーが何倍も有意義だ…と、俺は思う。
夢なんてものは、無い。
そんなものあったってどうせ叶う訳ない。
そう思ってた…。
俺は、いつものように深い眠りに落ちる。
今日もいつもと同じように、何もない日常だけが過ぎてゆく…。
―――――――だから、
このあと起きることにん全く気づかなかったんだ。