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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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氷の楽園保存協会

作者: 禄之羽礼
掲載日:2026/08/30

氷の楽園保存協会。

世界各地に存在する氷の楽園を見つけて、それを保護。

観光地として売り出す団体である。


そんな協会に属する2人が、世にも珍しい凍ったジャングルに来ていた。

もこもこの服を着た2人が、氷のジャングルを歩く。


「しかし先輩。なんてったってこんな凍っちゃったんですかね?」


「さぁな。考えるのはよそう。我々の仕事を果たすんだ。」


進んで行くとそこには集落があった。

葉っぱのような物で出来た家が転々と並んでいる。


「………これは」


「………人が住んでいたようだな。班長の読み通りだ」


「え?」


「家の中に入ってみよう」


そう言って家の一つに入る。

そこには大人2人と子ども1人の氷像があった。

大人2人が子どもに覆いかぶさるようにして凍っている。

一人は口を手で覆い、もう一人は静かに目を閉じた。


「………観光地としては申し分ないな」


「!そんな!人を見世物にするんですか?」


「これが我々の仕事だ。申し訳ないがな。………次の家も見に行くぞ。」


出ていこうとする先輩を尻目に、後輩はカバンに手を突っ込む。

それに気づき先輩は後輩の手を勢いよく抑える。


「お前!何をする気だ!」


「俺が持ってきたこれを使えば!」


「やめろ!言うんじゃない!それを言ったら消されるぞ!」


「消されるって誰に?」


そうすると後ろから誰かが入ってくる。

同じくもこもこの服を着た荘厳な男性である。


「あ、班長。」


「とうした?調査は順調か?」


「班長!俺から話が!」


「やめろ!寄せ!」


静止する先輩を尻目に後輩が続ける。


「この人たちを見世物にするのはあんまりです!」


「………それでお前は何をする気だ?」


「………俺が持ってきたこれを使っ」


後輩が話しながらバッグから何かを取り出そうとするが、直後銃声が響く。

後輩は銃で撃たれ、倒れ込む。

倒れた衝撃で後輩のバッグから大きめのライターが転がる。

そしてその後後輩が動くことはなかった。


「悪いな。我々が生きていくためにはこうするしかないんだ」


先輩は複雑に倒れ込む後輩を見つめる。

班長は氷の親子の近くに銃を置く。


「火事場泥棒を親子が撃退。その後逃げ場のない冷気を親子が庇う。こんなところだな」


「………はい」


「仕事を続けるぞ」


「はい」


こうして氷の楽園保存協会は今も存続している」

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