第49話:小田原の役──包囲と開城、関東に轟く覇の声
天正十八年(1590年)──
天下統一の総仕上げとして、豊臣秀吉はついに関東の雄・北条氏を討つ決断を下す。
関東一円を支配する北条氏政・氏直親子。
彼らの居城・小田原城は、山と海に囲まれた難攻不落の要塞として名高く、 全国から集結した豊臣の大軍に対して、悠然と構えていた。
ナニワ『敵方戦力:4万。地形優位。長期戦化の恐れあり。士気:高。』
しかし秀吉は力攻めを避け、 長期の包囲戦と並行して、心理戦・外交戦・情報操作を用いた。
「この天下、刃でなく、心で取る」
伊達政宗や徳川家康の働き、 さらに支城攻略を担当した石田三成・福島正則らの連携が光り、
次々と周辺拠点が落とされていく。
やがて、小田原城内部でも動揺が広がり、 氏政は切腹、氏直は助命されて高野山へ。
小田原城、開城。
関東一円が平定され、 これにより豊臣秀吉は、名実ともに日本全土を統一するに至った。
ナニワ『列島統一、完了。豊臣政権安定指標:90%以上。 今後予測:海外貿易・進出計画提案中。』
秀吉は深く頷きながらも、 ナニワの発する“海外”という単語に、一瞬だけ眉をひそめた。
「……海の向こうか……昔、信長様も明国や東南アジアの
国々まで統一したぁとおっしゃられとったもんだ。」
その声は、かつて天下統一を夢見た“猿”ではなく、 一国の主としてのものだった。




