第8話 不登校脱出へ
無事、早川先生提案の絆部は、設立することが校長先生から認められ、その翌日僕は、早川先生の車で学校に向かった。
そして僕自身の不登校脱出への道への戦いも始まり僕は、早川先生と一緒に学校の保健室に到着して、ゆっくりと扉を開けると話で聞いていた2人の女の子が待っていた。
「あの早川先生、部活って放課後ですよね? 」
「基本的には放課後だけど、同じ保健室にいて三人バラバラの場所にいるのもどうかなと思って保健の先生に絆部について話したら協力してくれて絆部専用の部屋として使って良いって言ってくれたの」
「そうなんですか! でも緊張してきました」
すると早川先生が僕の手をゆっくりと引っ張りながら保健室の中に入ってきて話を始める。
「皆さんおはようございます。今日から絆部の部活から始まります。少し時間が無いので、詳しいことは放課後に話しますが、絆部の目的は、ここにいるメンバー全員と絆を深めあうことを最大の目的としております。最初は、大変だと思いますし疲れやすくなると思います。また、白鳥くんは回りが全員女子ということもあり不利な状況って思ってしまうかもしれません。しかし大丈夫です。絆を深めあうことに男女の間にほとんど差はありませんので。また、絆部は本来の部活とは異なり一日中部活生活のシステムとなりますが、勉強をしたりいつも通りの事をすれば良いですので安心してください。それでは、みんなで楽しく頑張ってください」
こうして絆部の部活が始まっていき早川先生は、担当している教室に歩いていった。
僕は、どうしたら良いんだろうと考えていると右の女の子から小さな声で話しかけられた。
ちなみに僕は、真ん中に座っている。
「あの私は、1年2組の三上 風花と言います。よろしくお願いいたします」
「僕は、3年2組の白鳥 正人と言います。
こちらこそよろしくお願いいたします」
「白鳥先輩も学年は違えど2組なんですね」
「そうですね。あの先輩じゃなくて普通で良いですよ! 」
「でも私の先輩にあることにはかわりないですし」
「ここは、絆部なんだから普通で良いですよ」
「それじゃ私の事は風花って呼んでください」
僕は、いきなりこう言われて困ってしまうのであった。